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第380話

Author: 一燈月
戻れ、ということか?

一階へと続く階段の途中で、小夜は立ち止まり、階下に立つ金髪の男と視線を交わした。しばらくして、英語で話しかけようと試みた。

「あなたたちは――」

パーン!

口を開いた途端、再び銃声が響いた。

弾丸は彼女のそばにある木製の手すりに命中し、砕け散った木片が四方へと飛び散って、顔や体に当たり肌がひりついた。

無意識に後ずさったが、すぐに足を止めた。

ふくらはぎに、柔らかく密集した毛皮と、熱い体温をはっきりと感じた。背後にいた狼にぶつかってしまったのだ。

これで完全に身動きが取れなくなった。

前には銃。相手は彼女を後退させようとしている。後ろには狼。下手に動くことはできない。階下の金髪の男が銃口を彼女の頭に向け、再び口を開いた時には、それはすでに警告であり、絶対の命令だった。

従わないわけにはいかなかった。

仕方なくさらに後退しようとしたが、また狼にぶつかった。その狼はかなりの体重があるらしく、そこに踏ん張ったままびくともしない。力ずくで押し退ける勇気などなかった。

その時。

ホールに突然、口笛が響いた。とても軽快な音色
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