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第458話

ผู้เขียน: 一燈月
少しは懲りてほしい。

あれほどの惨劇を経験したというのに、まだ教訓が足りないというのか。

「どうして急に、留学なんて?」

小夜は怪訝そうに尋ねた。

「どこへ」

「イギリスだ」

雅臣は淡々と答えた。

小夜は絶句した。

「お前がしばらく国内に留まるわけにはいかないのか」

雅臣もお手上げといった様子でぼやいた。

「お前さえここにいれば、佳乃が海外へ行きたいなどと言い出すこともないだろうに」

佑介の留学については、これ以上一言も触れようとしなかった。

長谷川家のこのいびつな親子関係にはとうに慣れていたから、小夜も今さら驚きはしない。

だが、やはり静かに首を振って応えた。

「大叔母様のそばにもいなければなりませんし。それに……大叔母様は私が国内に長く留まることを、あまり良く思っていませんから」

――正確には、小夜が「長谷川家」と関わり続けることを良く思っていないのだろう。

雅臣にはわかっていた。だが、どうしようもない。珠季と長谷川家の折り合いが悪いのは昨日今日に始まった話ではなく、もう七、八年にもなるのだから。

――あの馬鹿息子め。いなくな
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    少しは懲りてほしい。 あれほどの惨劇を経験したというのに、まだ教訓が足りないというのか。 「どうして急に、留学なんて?」小夜は怪訝そうに尋ねた。「どこへ」 「イギリスだ」雅臣は淡々と答えた。 小夜は絶句した。 「お前がしばらく国内に留まるわけにはいかないのか」雅臣もお手上げといった様子でぼやいた。「お前さえここにいれば、佳乃が海外へ行きたいなどと言い出すこともないだろうに」 佑介の留学については、これ以上一言も触れようとしなかった。 長谷川家のこのいびつな親子関係にはとうに慣れていたから、小夜も今さら驚きはしない。 だが、やはり静かに首を振って応えた。「大叔母様のそばにもいなければなりませんし。それに……大叔母様は私が国内に長く留まることを、あまり良く思っていませんから」 ――正確には、小夜が「長谷川家」と関わり続けることを良く思っていないのだろう。 雅臣にはわかっていた。だが、どうしようもない。珠季と長谷川家の折り合いが悪いのは昨日今日に始まった話ではなく、もう七、八年にもなるのだから。 ――あの馬鹿息子め。いなくなった後まで、こんな厄介ごとを残していきおって。 …… 書斎を出た後、雅臣の言葉が引っかかっていた小夜は、やはり気になって佑介に電話をかけた。すぐに繋がった。 「お姉さん?」 小夜は回りくどいことはしなかった。「留学したいって、本当?」 「……今、本家にいるんですか?」 「ええ」 「……はい、行きたいです」 佑介は声を落として続けた。「お姉さん、前に約束したじゃないですか。お姉さんがイギリスに行ったら、僕も追いかけるって。それなら、留学がいちばん自然でしょう?」 そこで、声のトーンがさらに沈んだ。 「それに、お姉さん。僕はずっと先生と籠もって数学の研究をしていて、お姉さんがあんな目に遭っていたなんて全然知らなかったんです。 ……もう少しで、もう二度と会えなくなるところだったんですよ。お姉さんが一人で海外にいるなんて、心配で仕方ないんです……僕にはもう、お姉さんしか家族がいないんですから」 ――違う。あなたには、佳乃と雅臣がいる。 小夜はそう否定しかけて、さきほどの雅臣の突き放すような態度を、そして佳乃の消えゆく記憶を思い出し、口

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