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第59話

Author: 一燈月
圭介がドアをノックして珠季の個室へ入った時、室内の大きな窓の絹カーテンはすでに下ろされ、密室と化していた。煌々と白い照明が灯っている。

ドアの内側には、スーツ姿の屈強な男たちが四、五人立っており、雰囲気は重く、危険な空気に満ちていた。

圭介は室内のただならぬ雰囲気を察していたが、顔には平然と笑みを浮かべ、落ち着いた足取りで個室へと入り、珠季の正面に立ってまず挨拶をした。

「高宮先生、ご無沙汰しております。お変わりなくお過ごしでしょうか」

珠季は木の椅子に背を預け、容赦のない口調で言った。

「やめてちょうだい。長谷川さん、あなたにそんなふうに呼ばれる筋合いはないわ。もともと機嫌は良かったのだけれど、あなたの顔を見たら、そうも言っていられないわね」

圭介は人の良さそうな笑みを浮かべ、自ら席を見つけて腰を下ろした。

珠季がずっと前から自分を快く思っていないことは知っていた。会えばろくなことを言われないし、ここで自分が座らなければ、本当に立ったまま話をすることになる。

席に着くと、彼は珠季の隣に座る小夜に視線を移し、その妖艶な切れ長の目に笑みを浮かべ、優しい声で呼びかけた。

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