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第13話

福満
慎吾が電話を切る時、その手は震えていた。

柚は言っていた。「他の医者を探して、もう一度検査を受けてみたらわかるから」と。

それなのに自分は柚が嘘をついていると思い込み、真剣に取り合わなかった。

自分は一体、なんてことを……

「柚……お母さんが悪かった。あなたを信じてあげられなくて……」

彩花はその現実を受け入れられず、叫び声を上げてその場に崩れ落ちる。

慎吾は蛍を射殺さんばかりの目で睨みつけた。

「俺のために腎臓をくれたのは柚なのに、なんでお前がやったことにしたんだ?それに、柚に腎臓が一つしかないと知っていながら、お前は柚を無理やり追い詰めた。死ぬことまで分かっていてやったのか?」

蛍は床にひざまずき、泣きながら答えた。「私だって、他に方法がなかったの」

慎吾は屈みこみ、蛍の首を掴んだ。「まだ嘘をつく気か!」

蛍は泣きじゃくった。「ちがうの……実の母……若葉さんに私の知られたくない過去の写真をばら撒くと脅されて、それで、お姉ちゃんの功績を奪えって言われたの。お姉ちゃんから腎臓を奪って殺せと命じたのも、若葉さんの策略で……

若葉さんは私の今のお母さんが正妻の座を奪っ
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