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63話

Penulis: 籘裏美馬
last update Tanggal publikasi: 2026-03-05 16:51:14

翌日。

その日は律子は朝早くから仕事があるそうで、慌ただしく出て行った。

律子が出て行く寸前、あっと思い出したように律子から言われた言葉がある。

この日は、音羽は買い出しもせずに家に居てくれ、と律子に言われたのだ。

どうしてそんな事を言ったのかは分からない。

だが、律子がそんな事を言うなら相当の理由があるのだろう。

何の疑いもなく、そう判断した音羽は朝から律子の言う通り大人しく家にいた。

家の掃除や、洗濯などやる事は沢山ある。

「──よし、トイレ掃除終わり!」

音羽は、額に滲んだ汗を拭い、呟いた。

この家にはエアコンが設置されているが、音羽は律子が留守にしている間はなるべく使わないようにしていた。

居候の身で、贅沢な真似は出来ない。

滲む汗を拭い、音羽がトイレ掃除を終えて外に出た時。

ちょうど来客を知らせるチャイムが鳴った。

「──え?」

来客がある事なんて、律子から聞いていない。

音羽は戸惑いつつ玄関に向かい、ドアスコープからそっと外を覗いた。

そして、扉の前に立っている人物を見た音羽は、驚きに目を見開く。

「えっ!?」

どうしてここに。

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