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第018話

ผู้เขียน: 夜月 アヤメ
病院。

検査結果が出た後、医者が検査表を見て言った。「ただの食あたりです。特に問題はありません。数日間休めば大丈夫でしょう」

「そうですか?」

この答えを聞いて、藤沢修は予想以上に少しがっかりしたようだった。

病院に到着したとき、若子はトイレに駆け込んで吐いた。彼はその音をはっきりと聞き、その瞬間、心が強く打たれ、疑念が芽生えた。

結果として、今医者からは「ただの食あたり」と告げられたのだった。

松本若子はほっと息をつき、口元に笑みを浮かべて言った。「ほらね、大丈夫だったでしょ?ただの食あたりだったんだから、帰ろう」

藤沢修は医者の机の上にあった検査報告書をもう一度手に取り、確認した。結果は確かに医者の言った通りだった。

「じゃあ、彼女に薬を処方してください」と藤沢修は言った。

医者は松本若子に薬を処方し、藤沢修は彼女を連れて病院を出ようとした。

廊下を歩いていると、松本若子は少し離れたところで田中秀がナース服を着て誰かと話しているのを見かけた。

松本若子の心は一瞬緊張し、急いで藤沢修の手を引き止めた。「ちょっと待って」

藤沢修は振り返って、「どうした?」

「急に喉が渇いたの。あそこの自動販売機で水を買いたいの」

「俺が買ってくるから、ここで待ってて」

藤沢修は手に持っていた薬袋を松本若子に渡し、自動販売機の方向へ歩いていった。

松本若子はすぐに携帯を取り出し、友人の田中秀に電話をかけた。

田中秀が電話に出ると、すぐに近くにいる松本若子に気づき、彼女に歩み寄ろうとしたが、松本若子は急いで言った。「来ないで、修に見られたら大変。彼はあなたがここでナースをしていることを知らないの」

田中秀はすぐに状況を察し、うなずいた。「わかった。でも、この件が終わったら、何が起きたのかちゃんと説明してもらうわよ。じゃないと、もう手伝ってあげないからね」

「わかったわ、秀ちゃん。早く隠れて」

電話を切ると、田中秀はその場を離れた。その頃、藤沢修がペットボトルの水を持って戻ってきた。

彼は自分でボトルのキャップを開けて彼女に渡した。

松本若子が飲もうとした瞬間、藤沢修が突然彼女の手首を掴んだ。「ちょっと待って」

彼は彼女の手に持っていた薬袋を取り出し、中からいくつかの錠剤を取り出して彼女に差し出した。「ついでに薬も飲んで」

「…」

松本若子の顔色が一瞬で固まった。妊娠しているため、薬を乱用することはできない。

「何してるの?飲めば気分が良くなるよ」

「今は大丈夫だから、お昼ご飯の後に飲むわ。空腹だと良くないから」

「朝ごはんを食べてそんなに経ってないから、今は空腹じゃないよ。朝の薬は今飲んでおけ、早く」彼は促した。

「…」

「どうした?飲みたくないのか?」彼女のためらう顔を見て、彼は少し疑念を抱いたようだった。

「違うわ、ただ薬を飲むのが苦手で、飲み込みにくいだけ」彼女は必死に言い訳をした。

「体調が悪いのに薬を飲まないなんてダメだ。俺が飲ませようか?口を開けて」

彼は自分で薬を彼女の口元に差し出した。

「大丈夫、自分で飲むわ」松本若子は彼の手から薬を取り、意を決してそれを口に放り込んだ。

彼女は飲まないわけにはいかなかった。そうしなければ、彼が疑いを持つだろう。

彼女は水で薬を飲み込んだ。

「飲んだわ、じゃあ行きましょう」

「口を開けて確認させて」

藤沢修は、まるで薬を嫌がる子供と対戦する親のように彼女に迫った。

松本若子は口を開けたが、藤沢修はまだ納得せず、彼女に舌を上げさせて飲み込んだことを確認し、ようやく安心した。

「ほら、ちゃんと飲み込んだじゃないか。そんなに難しいことじゃない」

藤沢修はそれ以上何も言わず、彼女の手を引いて出発しようとした。

数歩歩いたところで、松本若子が再び足を止めた。「トイレに行きたいわ」

「俺も一緒に行く」彼は彼女の手をしっかりと握りしめた。

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ความคิดเห็น (1)
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竹本みのり
彼は優しいのかそうでないのか つかめない
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