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22話

Author: Amy
last update publish date: 2026-08-24 20:01:37
【あなたの発信は財産です】

Rから届いた長いDMの中で、その1行だけが何度も目に戻ってきた。

夜中のリビングで、私は依頼の条件を読み直した。

財産。

慰謝料の話だろうか。違う気がする。この人はお金の話をする人じゃない。カードの明細を教えてくれたときもリストの話をしたときもこの人が指していたのはいつもお金じゃなくて……私の、次の一歩だった。

返信の入力欄を開いた。

【ありがとうございます。仕事として検討します。依頼元、報酬、掲載範囲、権利条件を文書で送ってください】

助けてほしいとは書かなかった。

名乗らない相手だからこそ、善意ではなく条件で確かめる。

送信すると1分後に既読がついた。

【承知しました。知人の編集部へ、公開アカウントだけを共有します。採否と条件交渉には関与しません】

翌日、会社名入りの依頼書が届いた。条件を比べ、今回は見送った。断ったあとも、Rの態度は変わらなかった。

Rはそれ以上近づいてこなかった。

……

離婚から、2週間が経った。

朝は前より早く始まる。

「陽翔、ほら、靴」

「じぶんで!」

それだけは何も変わらない。左右逆の靴を本人の納得がいくまで待って、履き直させて
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