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第2440話

Penulis: かおる
正道の黒い瞳が、すっと冷えた。声もまた、凍りつくほど冷たかった。

「……俺を脅すのか?」

夜は淡々と答えた。「正道。手にする権力が大きいほど、背負う責任も重くなるものよ」

彼女は顔を上げ、正道を見つめた。その笑みは柔らかく、しとやかだった。

けれど吐き出す言葉は、一つひとつが氷の刃のように、寸分違わず彼の急所を刺していく。

「雲井グループのトップが、公然と不倫し、愛人と連れ立っている。そんな話が世に出れば、あなたの想い人は世間から袋叩きにされるでしょうね。

誰もあなたたちの不義の恋なんて支持しないわ。

雲井グループの株価も、あなたのスキャンダルで下がるでしょう。

株主の誰ひとりとして、あなたと鈴が一緒になることを支持しない。

ぜひ見てみたいわ。あなたが、鈴のために世界中を敵に回す姿が、どれほど感動的なのか」

正道は笑った。「忘れるな、夜。俺は雲井グループに何の愛着もない。

会社が潰れようが、破綻しようが、俺には関係ない。

聞いた話じゃ、俺がいなかった数年、お前が必死に雲井グループを支えていたそうじゃないか。

俺よりも、お前のほうが、心血を注いだ会社を台無しにさ
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