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第2553話

かおる
彼は星を探しに来ただけで、荷物も慌てて詰め込んだものだ。禁制品など持っているはずがない。

数名の警備員は顔を見合わせ、静かに航平を取り囲んだ。

「鈴木様、調査にご協力ください」

航平は分かっていた。ここで素直に調査に同行すれば、どれだけ拘束されるか分からない。

おまけに彼の専属弁護士はここにはおらず、すぐに保釈手続きをとることも不可能だ。

こいつらの尋問が終わる頃には、星はとっくに仁志との旅行を終えて、この国を去っているだろう。

そうなれば、どこで星を探せばいいというのか。

星のことを考えた瞬間、航平の目にふと光が宿った。

彼は星と仁志を二人きりにさせたくなかった。それなら、直接星に電話をかけて、助けに来てもらえばいいではないか。

彼がこんなトラブルに巻き込まれたと知れば、過去の恩もあるのだから、星は必ず駆けつけてくれるはずだ。

そうなれば、星も仁志と旅行を楽しんでいる場合ではなくなるだろう。

自分から星に会いに行き、強引に仁志と引き離そうとすれば、星は反発するかもしれないし、嫌悪感を抱かれる可能性すらある。

だが、彼自身がトラブルに巻き込まれたとなれば、堂々と
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