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第976話

Author: かおる
晴子は、それを聞くなり、我慢できずに前へ出た。

「誰が星ちゃんは中卒だなんて言ったの?

ネットで拾った断片的な情報を、都合よく切り取って決めつけないで。

はっきり言うけど、星ちゃんは中卒なんかじゃない。

A大学音楽芸術学院の卒業生よ。

澄玲と同じ母校。

A大学の雲井影子は、今も殿堂入りに名前が残ってる。

調べてみたらどう?

それとも雲井家の人に聞いてみる?

星ちゃんが、昔雲井影子と名乗っていたかどうか。

学歴のことをネットで見たって言うなら、どうして、星ちゃんが天才ヴァイオリニストだって話は出さないの?

ハリーを打ち負かした件、あれは大ニュースだったでしょう。

あなたたちの女神も、同じこの界隈の人間よね?

雲井明日香は、ハリーに勝てるの?

むしろ、ハリーに教えてもらうレベルなんじゃない?」

言い返された相手は、顔色を強ばらせ、言葉を失った。

すると、別の声が上がる。

「確かに、ヴァイオリンは上手いかもしれない。

でも、それが何だっていうの?」

「離婚歴があって、子どもまでいる女じゃない。

そんな人が、どうして雲井明日香と比べられるの?」

普段は
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