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第 420 話

작가: 水原信
海咲が目を覚ましたとき、部屋には誰の姿もなかった。

ただ、目元がじんわりと濡れていた。

昨夜、州平と激しく言い合ったことを思い出し、隣のベッドに手を伸ばすと、そこには誰も寝た痕跡がなかった。

どうやら彼は昨夜のうちに帰ってしまったようだ。

海咲は起き上がり、慌ててクローゼットを開けた。中を確認すると、州平の服はそのまま残っていた。

――つまり、まだ彼は彼女との関係を断ち切る気がないということ。

気持ちがふっと沈んだ。

彼女はシャワーを浴びて身支度を整え、出勤の準備をした。

テレビ局に到着すると、ちょうど夢瑶の大声がフロアに響いていた。

「道をふさがないでよ!あんたの仕事が私のより大事なわけ?」
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