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知らない番号は出ない

Author: 影畑凛星
last update publish date: 2026-08-14 11:15:42

 翌朝。

 美月は目を覚ますと、枕元に置いていたスマートフォンへ手を伸ばした。

 画面を確認する。

 昨夜の着信履歴には、知らない番号がいくつも並んでいた。

「……また掛かってくるのかな」

 昨日の留守番電話が頭をよぎる。

『俺は君を助けたいだけなんだ』

 最初の一度は、病院などからの連絡かもしれないと思って出てしまった。

 けれど、もう知らない番号には出ない。

 大切な連絡なら、留守番電話に用件を残してくれるはずだ。

 美月はスマートフォンを伏せた。

 そう決めるだけでも、少し気持ちが楽になる。

 朝食を済ませたあと、美月は昨日の着信履歴を確認した。

 藤崎に伝えるため、日時と番号をメモに残していく。

 知らない番号ばかり。

 それなのに、一度出れば拓也だった。

「どうしてこんなに……」

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