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第592話

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最終的に、この無言の戦いは膠状態に終わった。

湊は直接ベッドの足元の椅子を引き寄せ、勝手に座り込み、再び静奈の眠る横顔に視線を戻した。

謙は暗い目つきで彼をしばらく睨みつけていたが、静奈を起こしてしまうことを危惧し、彼もまた黙って元の席に戻った。

こうして、病室には奇妙なバランスが生まれた。

静奈はベッドで何も知らずに安らかに眠っており、その両側には、一方は優しいが顔に霜をまとった謙。もう一方には長旅で疲れていながらも威圧感を放つ湊が座っている。

二人はまるで二人の無口な騎士のように、同じ「城」を守っていた。

時折空中で視線がぶつかり合うと、無音の稲妻と雷鳴が轟くようだった。

どれくらいの時間が経っただろうか。静奈の長い睫毛が微かに震え、ゆっくりと目を開けた。

視界はまだ少しぼやけていたが、無意識に体を動かそうとした時、両側に分かれて座り、同時に自分に視線を集中させている二人の男の姿が目に入った。

彼女は完全に呆然とし、残っていた眠気は瞬時に吹き飛び、小さく息を呑んだ。

「……あなたたち、何を……」

「静奈、目が覚めたか?お腹は空いてないか?何か食べ物を持ってこさ
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