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第153話

مؤلف: 浮島
それに......

どこか酒の匂いもする。

蒼空は訝しげに瑛司の服を見、それから周囲の人々を見回した。

ここはオフィスビルなのに、この人たち、仕事の話をしながら酒まで飲んでいるのだろうか?

一人が仕事の話を切り出すと、エレベーターの中はすぐに会話でざわついた。

瑛司は時折「うん」とだけ低く答え、その声が蒼空の頭上から響いてきた。

やがて会話が途切れ、誰かがおずおずと尋ねる。

「松木社長、この方は?」

瑛司はあっさりと答えた。

「妹だ」

周囲の人々が笑った。

「なるほど、松木社長の妹さんでしたか。どうりで美しいです」

彼女はずっと俯いていたので、皆は顔をはっきり見られず、おそらく優奈と勘違いしている。

瑛司も否定しなかった。

ようやくエレベーターが到着し、ぎゅうぎゅうの人波が外に出ていくのを見てから、蒼空も足早に飛び出した。

その瞬間、手首をぐっと掴まれる。

「どこへ行く」

先を歩いていた人たちが一斉に振り返り、二人を見た。

蒼空は口元を引きつらせながら、「もちろん帰るのよ」と言った。

瑛司の低い声が響く。

「送っていく」

大勢の視線が集まる中で
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