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第387話

Author: 浮島
この建物は五階建てで、エレベーターはない。

階段は狭く、角にはいろんな雑物が積まれ、埃っぽくて余計に窮屈に感じる。

二人が並んで歩くとぎりぎりなので、蒼空は文香の後ろについて歩いていた。

廊下の電灯はつい最近交換されたばかりで、今は点いている。

白っぽい光の下、文香の体が一瞬強張り、そしてわざと怒ったふうに言った。

「もう、驚かせないでよ。私はあなたのお母さんよ?なのに文句言うなんて。ご飯作ってあげないわよ、今夜は空腹で寝なさい」

どう見ても誤魔化している。

蒼空はそれ以上追及せず、「はいはい」と返し、文香の前に回り込んで、部屋のドアを開けた。

この古い建物のドアは何年も前に取り付けられた鉄の扉で、ところどころ錆びている。

開けるとギィ......と音が鳴った。

だが、もう一つギィと音がした。

背後からだ。

このフロアには二つの部屋しかなく、どちらにも人が住んでいる。

大家曰く、向かいの部屋には地方から来た男の子が一人暮らししていて、新卒の大学生だという。

朝早く出て夜遅く帰るので、ほとんどいないらしい。

ここに引っ越してきた時から蒼空はその部屋のことが気
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Comments (1)
goodnovel comment avatar
ゆーい
やっと、やっとの味方のイケメン登場かな? いい出会いだといいな! 蒼空は本当に賢い。 生まれ変わって絶望の中でもショート動画をメインに戦い方を考えてて。 私ならショート動画流行るの分かってても逃げるので精一杯だと思う。 首都に来た事で全てが好転すればいいけど、ママがやっぱり不安要素…。
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