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第550話

Penulis: つき酔
今夜ここで夜を明かすのなら、まさかサンタクロースの衣装のまま眠るわけにもいかない。

「君の服なら……」

承也が、主寝室のクローゼットに服があると告げようとしたその瞬間、莉奈はスマホを取り出して時間を確認した。

指先で素早く画面を数回タップしてから、顔を上げる。「ごめんなさい、今何か言った?」

承也の眼差しが暗く沈んだ。「君の服なら、クローゼットにある」

莉奈は気にも留めない様子で応じた。「ああ、いいの。昔の服はもう着ないから。人に頼んで持ってきてもらったの。

もうすぐ着くって言ってたのに、どうしたのかしら」莉奈は小さく呟きながら、玄関の方へと足を向けた。

承也は彼女の後ろ姿を見つめ、後を追おうと長い脚を踏み出したその刹那、スマホが鳴り響いた。

悠斗からの着信だった。

「社長、直哉様がお見えです」

正門の警備から悠斗に連絡が入ったのだ。莉奈が松風レジデンスに戻ったばかりのため、通してよいものか判断がつかなかったらしい。

服を届けに来たのは直哉か。

承也はスマホを握りしめた。玄関のポーチに立ち、並木道の方をじっと覗き込んでいる彼女の姿を視界の端に捉える。

「通せ」
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