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4.ブロック殿下とその周辺の人物

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-11-01 07:54:57

 そういうことで、私も殿下の秘密を知るものとして王家にバッチリとチェックが入りました。

 あーあ、殿下の狼姿を触ることが可能だったなら、私の自作の狼の縫いぐるみちゃんの抱き心地も変わってくるだろうなぁ。なーんて夢を見てしまいます。

 殿下があの姿嫌いみたいだからなぁ。可愛いのに。

「殿下!私のこの縫いぐるみの完成度を高めるためにも是非とも殿下の狼姿の時に触らせてください!」

 翌日、私は自作の狼の縫いぐるみを抱えて殿下にお願いを致しました。

 ガイヤード様は腹を抱えて笑っています。そんなに私の趣味は可笑しいでしょうか?

「その縫いぐるみは誰が作ったものだ?」

「私の手作りです!こだわったのは、この毛並み!知り合いの猟師さんに狼の毛皮を譲っていただきました。裁縫は得意なのですが、毛皮を縫うという事で、手に針を刺しながらも作りました!しかしながらですね…しかしながらっ!。所詮は縫いぐるみ…。綿を詰めただけでは狼ならではのしなやかな筋肉の感じとか出せていないのです!不満が残るばかり……」

 私は全力でプレゼンをさせていただきました。最後には私の無念さを乗せて。

「貴女は確か殿下の婚約を破棄されたヘレン嬢では?なぜここに?」

「専属の侍女という事で雇っていただきました。国王陛下に」

 次期宰相であられるシルフ=ナイジャル様は頭を抱えてしまいました。

「仮に私が狼の姿で貴女に触れられることを了承したとしよう。しかし、狼の姿になった私は自分が何者かも理解できていないのだぞ?もしかしたら、貴女に噛みつくことだって考え得る」

「狼に噛みつかれて死ぬのなら本望です!」

 そう言うと、ガイヤード様がまた笑い転げました。その姿をシルフ様は胡乱な目で見ています。縫いぐるみを抱きしめた私。

 なんだか、殿下の執務室がカオスな気がするのは気のせいでしょうか?

「あー、もうわかった。貴女は狼の姿となった俺に触る許可を出そう。ただし、怪我をしても責任は取らない」

「望むところです!」

「それから!もう執務室にその縫いぐるみは持ってこないように!」

……可愛いのに、私の宝。

 そうだ!名前つけなきゃ!殿下が‘ブロック’だから……って関係ないけど‘バイト’にしましょう!今日からバイトちゃんよ‼

 自室にバイトちゃんを置きに一旦戻り、惜しみながらも別れを告げ、そう言えば殿下は「完全な狼の姿」に触る許可はくれたけど、犬耳とかは……ダメよね。モフモフしたいなぁ。

 それにしても、殿下の幼馴染って錚々たるメンバーなのね。

 ガイヤード様はあんなチャラチャラしてらっしゃるけど、お強くてお父上は騎士団長だったかしら?ガイヤード様も将来は騎士団長なのかしら?その割には今はかなり殿下の側にいらっしゃるわよね?騎士団にいなくていいのかしら?殿下のお側で殿下を守ることが任務なのかしら?不思議な方だわ。

 それにシルフ=ナイジャル様は言わずと知れた代々宰相を輩出してらっしゃる家よね。次期宰相ということかしら?

 殿下は銀髪ですけど、狼化した場合その狼は銀色の狼なのかしら?美しいわ!絵師に描いていただきたいけど、箝口令が敷かれていることだから無理ね。

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    「なに?狼化したあいつが自ら腹を見せた?」「はい。その場にいました。この眼でしかと見ました」「あの、ヘレン嬢がなぁ。うーん、どういうことだろう?」「ヘレン嬢は狼に並々ならぬ情がおありのようで……。なにやら、自作の狼の縫いぐるみを所持しておりました」「そうか…。あのとき、ヘレン嬢にだけでも本当の事を話していれば良かったのかもしれないなぁ?しかし今の方が二人の距離は近いようだな」「恐れながら…‘あのとき’とは?」「お前のような一介の文官が知るような事ではない!報告ご苦労。さがってよいぞ」 あれから殿下が狼化をすることが増えた気がします……。なんで? ああ!私にお腹撫でられたのを思い出して恥ずかしがってる?狼なんだから諦めればいいじゃない? 二重人格だと思えばいいのに……。 今だって「さぁ、撫でて撫でて!」って感じでお腹見せているのよ?お腹の毛は柔らかくて好きなんだけどね。頭の隅に『痴女』ってワードが……。仰向けで寝っ転がってるのに器用なのね。尻尾振ってるけど?「この分だったら、殿下が行方不明になってもヘレン嬢が呼べば、ヘレン嬢のところに来そうですけど?」 そんなに懐いてくれてるかなぁ? 殿下のおかげでバイトちゃん・改の進捗が上々です。筋肉の密度で綿の入れ具合を変えるとアラ不思議☆触感が変化しちゃうんです! 試しにちょっと殿下から離れて、「ブロック殿下」と小声で呼んでみました。 本当に近づいてきました。これは本当に懐いてくれてる?と嬉しいな。「私はただの専属侍女ですよ?将来の王太子妃様にもちゃんと懐かないといけませんね」 自分で言っているけど何だか寂しい感じがしました。狼姿の殿下を独占したい気持ちがあるのかしら?いけないわよ!私とは違うんだから。でも、狼姿の殿下が懐いているのは私だけっていう優越感みたいなものがあったかもしれない。将来の王太子妃様にも懐いていただくのに。 その際には私はお役ごめんかしら? なんだか、ほかの方に懐く狼姿の殿下を見たくない気持ちがある気がします。いけないことですね。「そうだよな~」「まぁ、御子が産まれるまでですけど。それでも、狼化をした殿下でも怖がることがなくキチンと接することが出来る方に出会えることを願いましょう。私はそれまで紅茶の淹れ方の研鑽を積むまでです!」 自分はきれいごとばかり言っていると

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     そういうことで、私も殿下の秘密を知るものとして王家にバッチリとチェックが入りました。 あーあ、殿下の狼姿を触ることが可能だったなら、私の自作の狼の縫いぐるみちゃんの抱き心地も変わってくるだろうなぁ。なーんて夢を見てしまいます。 殿下があの姿嫌いみたいだからなぁ。可愛いのに。「殿下!私のこの縫いぐるみの完成度を高めるためにも是非とも殿下の狼姿の時に触らせてください!」 翌日、私は自作の狼の縫いぐるみを抱えて殿下にお願いを致しました。 ガイヤード様は腹を抱えて笑っています。そんなに私の趣味は可笑しいでしょうか?「その縫いぐるみは誰が作ったものだ?」「私の手作りです!こだわったのは、この毛並み!知り合いの猟師さんに狼の毛皮を譲っていただきました。裁縫は得意なのですが、毛皮を縫うという事で、手に針を刺しながらも作りました!しかしながらですね…しかしながらっ!。所詮は縫いぐるみ…。綿を詰めただけでは狼ならではのしなやかな筋肉の感じとか出せていないのです!不満が残るばかり……」 私は全力でプレゼンをさせていただきました。最後には私の無念さを乗せて。「貴女は確か殿下の婚約を破棄されたヘレン嬢では?なぜここに?」「専属の侍女という事で雇っていただきました。国王陛下に」 次期宰相であられるシルフ=ナイジャル様は頭を抱えてしまいました。「仮に私が狼の姿で貴女に触れられることを了承したとしよう。しかし、狼の姿になった私は自分が何者かも理解できていないのだぞ?もしかしたら、貴女に噛みつくことだって考え得る」「狼に噛みつかれて死ぬのなら本望です!」 そう言うと、ガイヤード様がまた笑い転げました。その姿をシルフ様は胡乱な目で見ています。縫いぐるみを抱きしめた私。 なんだか、殿下の執務室がカオスな気がするのは気のせいでしょうか?「あー、もうわかった。貴女は狼の姿となった俺に触る許可を出そう。ただし、怪我をしても責任は取らない」「望むところです!」「それから!もう執務室にその縫いぐるみは持ってこないように!」……可愛いのに、私の宝。 そうだ!名前つけなきゃ!殿下が‘ブロック’だから……って関係ないけど‘バイト’にしましょう!今日からバイトちゃんよ‼ 自室にバイトちゃんを置きに一旦戻り、惜しみながらも別れを告げ、そう言えば殿下は「完全な狼の姿」に触る許可

  • 婚約破棄したら殿下は狼男だった。   3.免許皆伝効果とご褒美

     全く…私の努力の成果である紅茶を是非とも殿下に味わっていただきたかったのに。味わっていただいた後には、『もうお前が淹れた紅茶以外は飲めない!』宣言をしていただきたかったのです。 殿下の執務室は、普段私が仕事をする部屋のお隣ですが、きっちりと戸が閉まった状態ではお二人が何を話しているのかも……。はっ、まさかお二人は世間には言えない関係?などと思ってしまいます。 ここは強硬突破です!この国の未来を担う方がそのような性癖をお持ちの方では臣下としてやる気が持てなくなります!「紅茶をお持ちいたしました。お二人でお話ということでしたので、喉が渇いているのでは?と思い飲み物をお持ちしました!」「ヘレン嬢、気が利くぅ!喉乾いてたんだよね」 ふと殿下の方を見ると……衝撃の犬耳??触りたい衝動でフラフラと近づいてしまいます。あくまでも無意識です!そこは重要です‼「触るなよ。俺の耳だからな」「ヘレン嬢だって、その耳を見たらなぁ?あ、コレは箝口令が敷かれていることだからな!えーっと、王族と一部の人間。俺みたく昔から殿下と付き合いがある人間しか知らない事だから」 ガイヤード様は仔狼も見たのですね。羨ましい!ついジト目で見てしまいました。「俺が小さい頃の殿下の狼姿を見たのは不可抗力だよ。ヘレン嬢にそんなに睨まれるとはなぁ」 突然に話をすり替えられました。流石です。「あ、ヘレン嬢が淹れてくれた紅茶すっごく美味しい!なんか魔法でも?」「違います。実家で侍女としての特訓の一環として専属の侍女に免許皆伝までみっちりとしこまれました」「はぁ、なるほどねぇ。美味しいと思わね?ブロック殿下?」 その時には殿下はかなりの狼化が進んでいました。「触ってもいいですか?」 唸る声をあげて警戒するように、殿下狼に拒否られました。「はぁ、ガイヤード様が言ってた『触ったことがある』っていうのは、殿下の事ですか?」「まあな。知能もちょっと落ちるみたいで、この状態で森の方に行こうとした時は焦ったぜ?窓を突き破るもんだから……」 ああ、あったなぁ。『ブロック殿下大怪我事件』。 婚約者時代に大騒ぎになっていました。「どうやって解決したんですか?」「森の中で素っ裸で焦ってる殿下を見つけた時はこっちが焦ったぜ?それから一度城に戻って、殿下の服を調達して、殿下を保護ってわけ。殿下は体のあ

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      今回連れてきたのは、私の宝である私の自作の狼の縫いぐるみ!! なんて可愛いんでしょう!! 私が力を入れたのはまずは触り心地! 知り合いの猟師さんから狼の毛皮をなめしたものを入手。 それを使っているので、手触りは狼そのもの! 大きさは、毛皮が不足すると大変なので本物よりも少々小さい程度なのかしら? 実際に見たことはないから、このくらいかなという感じで制作は進んだのだけど。 毛皮って裁縫するのが難しいのよね。 でも大好きな狼を作るんだもの力を入れたわよ! 裁縫針がなかなか皮を通さないから力を入れたのよ。入れ過ぎて、私の指に針が刺さったりした時は痛かったな。でも毛皮が私の血液で染まらなかったのはよかったわ~。 やはり、流石に狼さんなのね。裁縫針をなかなか皮を通さないなんて! それだけ狼の野生の強さを感じるわ! 私の専属侍女のアヤはドン引きして、こっちを見るけど。 眼球は手に入っても腐るといけないので、侯爵家の力を用いて最高級のサファイアを使用。本物の瞳はどんな瞳なのかしら?  残念なのは…どう考えてもあのしなやかな筋肉の感じを出せないのよね。 所詮、縫いぐるみの中身は綿なのよ。ただただ、あの綿を詰めるだけではただの縫いぐるみじゃない?私が求めているものはちょっと違うのよ!あのしなやかな筋肉の感じよ。それでこその狼じゃない! ああ、あの触感の質感を出すことが出来たらどんなに素敵なんでしょう? 私の夢は所詮は夢!触り心地は触った人しかわからないだろうからなぁ。 猟師さんすらも亡くなった狼さんの触り心地だし、生きた狼さんの触り心地を知ってる人なんていないだろうなぁ……。「ブハッ、ハハハハハ。お嬢さん、超おもしれー!!」 むっとしてしまいました。何も知らない人になんでそこまで笑われなきゃならないのでしょうか?「無自覚か?お嬢さん、考えてることぜーんぶ口から出ていたぜ?」 ホントなの?「‘今回連れてきたのは’から全部口から出てたぜ?やり手の商人みたいな感じだったな。あ、悪い俺は殿下の従者をしてるガイヤード=マイン」 ガイヤード様は赤髪を後ろで束ねています。私にはわかります。かなりの猛者。「俺は生きてる狼の触り心地知ってるぜ?」「本当ですか?」「嘘を言ってどうするんだ?それより、お嬢さん距離近い、近い!」「あ」 つい

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