忍びの里における婚約破棄

忍びの里における婚約破棄

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-09-04
โดย:  satomiจบแล้ว
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忍びの掟は絶対。だというのに、次期族長が外部からミドリという女性を連れてきた。次期族長の辰巳の婚約者として私・ヒバリがいるのに…。 族長の家に呼び出されたと思ったら、ミドリは辰巳の子を妊娠しているから婚約を解消してほしい。と。

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บทที่ 1

第壱話 次期族長の裏切り

I went to study in the libary, even the thought of studying gave me the creeps but I wanted to- no I needed to  get new information on this gang. 

This gang has been on the news everyday for the last 5 months, what was the big deal about them anyway?

I decided it was best if I googled it, after all I'm not gonna find anything about this gang in books from the 1930s.

I typed into g****e 'hunters gang; LA

And surprising it actually came up with a lot of results.

I don't even know what I'm actually meant to be reading here, like its a bunch of jiberish, but in a different way I understand it as an assassin - ex assassin. 

They kill people

Well so do- did I 

But we are different. 

I worked alone. 

These work in groups. 

Mhmm they  are hot....wait what 

I see in bold italics headlined  

Parents of 7 year old, 14 year old, and 18 year old  dead by shooting 

The parents of 3 died tragically as a shooting occurred between 2 gangs.

The hunter gang and scorpios gang had a shoot out on the 17th January in the late hours of 22:42 PM,  

The parents were travelling home from their jobs when they were unfortunately involved in a shoot out, the parents who have been named as

Nia and johnny brax passed away in the early morning. Leaving behind 3 children, who are now orphans.

The children who have not been named are currently living in a care home following the death of their 2 parents.

Nia was shot twice in the shoulder and once in the chest, she died 3 hours later at 1:27 AM, she suffered wounds also to her arms as she was cut by a hand knife multiple times. It's unknown why and who did it.

Johnny was also shot twice but in the stomach, he suffered multiple wounds to his head after he fell backwards and hit his head. He had managed to stay awake and alive until he tragically passed on at 2:34 AM. He also suffered wounds to the arms but also the legs aswell. Suggesting the criminals who did it knew what they were doing.  

Police suggest that it was the hunters gang because of the detail in the wounds. But it is unclear at the moment who really did it. 

We will keep you updated shortly.

I took a deep breathe, wondering how on earth did I not know this sooner?

I was in children's home for 7 months.  Before somebody finally took me.

They took me to a warehouse located just outside of the city, it wasn't dirty and was surprisingly clean. It was all modernised and we had our own bedrooms.

But the downfall of us living there was to actually train us to become assassins. 

That was the catch.

We didn't know what we were getting ourselves into, but it was either that or going back into a care home.

Unfortunately, they didn't take my brother and sister..

They said I had the skills, a good initiative they knew that I did before I even did. 

I thought I could trust them, until they said they didn't need me anymore and that I was rusty.

I started being an assassin at the age of 14. I then got 'fired' from that at the age of 18.

I am now 20 years old,  I stopped being an assassin when I was 19, I couldn't do it anymore because I knew I was going crazy.

I never realised how fucked up one could be, until I met the people who had made me that way, my brothers. 

It's only been a year. 

It's been 2 years since I was diagnosed with depression, and severe mental illesses.

It got better with time, but I never could get back to killing people, it just wasn't right for me anymore. 

That was until everything changed.

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第壱話 次期族長の裏切り
 次期族長の辰巳が外部からミドリという女性を連れてきた。 ここは、所謂忍びの里‘子(ね)の里’。 次期族長のコトラは私の婚約者。……のはずだ。「なんなの?次期族長だからって調子に乗ってるの?族長なら何でもしてもいいってわけ?外部から女性を連れ込むなんて前代未聞の醜聞じゃないの?里のことは外部には漏らさないってのが掟でしょ?それが次期族長直々に破ったの?これどうよ?」 モミジ…怒り過ぎ。 この子は私の妹のモミジ。 忍びにしてはちょっと感情の調節が上手くできないかな?それ以外は完璧なんだけどね。  私は族長に呼び出された。 族長の家にて、辰巳とミドリという女性もいる。「あー…、非常に申し訳ないんだが辰巳と貴殿の婚約を解消してほしい」 言ってることは下手(したて)だけど、族長がこっちにいうことは下っ端の忍びにとってみれば、命令。「何故ですか?」「辰巳のやつがなぁ・・・そこにいるミドリという女性を妊娠させた」 はぁ?単なる浮気でしょう?婚約解消じゃなくて、辰巳有責の婚約破棄の間違いよ!「えーっと、婚約解消ではなく、婚約破棄の御間違いでは?族長!」 この場にモミジがいたら、暴れ狂っていただろう。「一応、次期族長という肩書もあるからな。婚約解消で我慢してほしい」 モミジがここにいなくてよかった。「要約すると、『次期族長の浮気により私・ヒバリは次期族長の辰巳と婚約解消をする』ですよね?間違いはありますか?」 少し圧をかけながら言うと、流石に族長は納得してくれた。「俺はミドリに誘惑されたんだよ!」 だからどうしたの? 自分には婚約者がいる。と誘惑を断る事も出来たはず。断れなかった時点で辰巳は黒です。「以上ですか?ではそのように、里の他の方ともお話をしないとならないのでこの場は失礼しますね」 私はその場をサッと立ち去った。「おねえちゃん、なんだって?」「婚約破棄じゃなくて、婚約解消だって。全く誘惑されたからとか言っても、婚約者がいながら浮気したという事実はつきまとうのに哀れよね」「何よそれ!」 やはりモミジは暴れ狂った。連れて行かなくて本当に良かった。「カエデ、今の事は本当なの?里の外部から女を連れて来て、その女は妊娠している?で、婚約解消?女を馬鹿にしてるの?」 やっぱりね。里の女性陣は怒るわよね。「よし!あの女につ
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第弐話 ミドリの真実①
 里の女性からも男性からも支持を得られなくなって、今後の子の里はどうなるのか? 子供は無邪気だ。そしてド直球に傷つけてくる。傷つけていることがわからないからなぁ。「『あるにんじゃのさとで じきぞくちょうが さといちばんといわれている じょせいと こんやくを しました。 しかし、 じきぞくちょうは さとの がいぶのじょせいと こいにおち さとにつれてきたのです。 さとに がいぶの にんげんを つれてくるなど おきてを やぶった こういです。 じきぞくちょう じきじきに このような おこないを したのです』 はいお終い。続きはまた明日ね。今日はこの後鍛錬よ」 絵本に早くもなっていた。 読み聞かせをしていたのかな? 私としては、『里一番と言われている』ってとこがちょっと嬉しかったけど、子供って残酷だなぁ。続きがコワイ。 子供でもこの後鍛錬するのね。当然なんだけど。 あのミドリって女は何も出来なそうね。 家事もできるのかしら? まさか‘次期族長’って肩書きにつられてホイホイ体を許しちゃったわけじゃないわよね?************* なんなの? 次期族長って言うから期待したのに、この田舎っぷり。 出された食事もナニコレ、精進料理? 妊婦にはいいかもしれないけど、コレは…。 私は、使用人とかいて蝶よ花よと生活ができると思ってたのに、実家の方がいい暮らしをしてるじゃない。*************「カエデ!あの女について調べるとね。聞いてもいない情報が出るわ出るわ、物凄いわね。外部の女性の恨みを買いまくってるんじゃないかしら?」 そんなに?「まず、男関係だけど……把握が不可ってくらい男と体の関係があるのよ。あの『私を守って~』って感じの雰囲気で男を落としてるんじゃないかしら?中にはカエデを含めてだけど、婚約者がいる人も!」 そんなんじゃ、お腹の子が辰巳の子だっていう保証なんか全くないわね。はぁ。「家については、あの女とその母親が奥さんを亡くしたちょっと裕福な商家に取り入ったみたい。そう『取り入った』のよ。母親がまんまと後妻の座について、あの女は商家の娘。それまでは貧しい暮らしをしていた母娘が一夜にして商家の後妻とその娘よ!」 きっと母親も庇護欲をそそる可愛い系の人なんでしょうね。「このあとが凄いわね。裕福な商家だったはずが、この
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第参話 無邪気な子供
「うーん、小出しに断罪したいから男も少しづつ出したいわね。名前とか特徴を教えてほしいわ」「面白いほど出てくるんだもの。いいわよ。普段の調査じゃこんな簡単に結果は出ないわよ」 そう言って彼女は消えた。 話を聞いてたのか、里の男の反応は面白い。「マジかよ。俺はそんな単純な誘惑に引っかかるような次期族長についていけない気がする。そして、次期長の奥さんがそんな人なのか?ますますもって尊敬も信頼も出来ない。なんか仕事で家を空けてるときに家に貯めてる小銭とか盗まれる気がする」 そんなんじゃ、族長の妻は務まらないなぁ。 仁王立ちのモミジがいた……。「おねえちゃん、そんな人に次期族長を奪われたの?」「まぁ、奪われたのは事実だけど。そんな罠に引っかかるような男と結婚するような事態にならなくて少しほっとしてるのよ」「私のおねえちゃんと結婚するような人だもん。見た目もよくて~、技能もできて~、冷静沈着だけどおねえちゃんには甘いみたいな?人がいいなぁ」 そんな人間はいるのか?  翌日、約束通り子供の絵本の読み聞かせがあった。「『じきぞくちょうは こんやくしゃに こんやくはきではなく こんやくかいしょうを いいわたしました。 それは じきぞくちょうとしての きょうじです。』」「こんやくはき と こんやくかいしょう はどこが違うの?」 うーん、説明できるかな?子供はただ読んでるだけだからなぁ。「こんやくかいしょう は、なんにもない婚約を止めましょうって約束。婚約破棄はねぇ、どっちかが何か婚約に不都合なことをした時に言い渡すのよ。相手が犯罪者になったとか。それでね、責任がある方は相手に慰謝料を支払わなきゃいけないの」「なんか難しいんだね。でも絵本の次期族長は婚約破棄じゃなくて婚約解消なんだぁ。犯罪者じゃないもんね!」「ま、まぁそうなんだけどねっ」 困るよね。小さい子に浮気とか話せないよね…。「続きを読むよ。『こんやくしゃは うけいれて じきぞくちょうは がいぶのじょせいと こんやくすることに なりました。 がいぶのじょせいは じきぞくちょうの こどもを にんしんしている ということです。 おしまい』 さ、今日もビシバシ鍛錬するわよ!しっかりと子の里を支えるような立派な忍びになるのよ!」「「「「うん!」」」」 子供たちはいい子だなぁ。********
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第肆話 ミドリの真実②
「カエデ。あの女すごいわよ。対立する華族の両方と体の関係があって」「何?「私を巡って争わないで~」ってやつ?」「そんな感じ。それで、あの女にどっちが多く貢ぐことができるか?みたいなことをしてたの」「なにそれ、不毛ね。華族の人が不憫だわ」「華族の親類もとばっちりよね。なんとも思ってない女のために家のお金がガンガン使われるのよ?」「誰か止めに入る人は?」「家の当主が言う事が一番だから、誰も逆らえなかったのね。内心、下剋上起こしたかったでしょうね」 そんな事をしてたの?それで得をするのってミドリだけじゃない?オカシイとか思わなかったのかしら?「国の頂点にも突撃しようとしたけど、流石にそれはかなわなかったみたい」「一庶民がお会いできるような方ではないでしょうに、それはなんか哀れね」「自分も商家の娘だというのに、商家の息子とも体の関係があったみたいよ」「ある意味勇気ある行動よね」「その息子も息子よね。商売敵だもの、情報が流れることを警戒しなかったのかしら?まぁそんなことは全く考えずに、ただ『貢がれる』のが目的だったみたいだけど」「次期族長は現金も持ってないわよ?何で?」「‘次期族長’って肩書きかしらねぇ?特に何も持ってないじゃない。体だけよ」 今あげただけで5人と体の関係があったという事になる。 本当にお腹の子供は誰の子供なんだろう? 本人も誰の子供かわかってないんじゃ?  私が把握しただけで5人……本当はもっといそう。「ああ、この間話したのだと『傾いた家のために私は泣く泣く体を売りました』って感じだけど、実家の方もなかなか腹黒い商売してるわね。あの母娘が家に入ってかららしいわ。家の使用人からの話」 もう、ダメダメじゃないの?「かろうじて、麻薬に手を出してないわ。でも、高利貸しをしてるわね。困窮している人に支援をします~って近づいて、後からゴロツキみたいにせびるの。家財を売るだけならまだ可愛いもんよ。最悪娘を娼館に売り飛ばしてるわね」 うわー。ちょっと知りたくなかった事実。「俺、次期族長夫妻を敬えそうにない。そのうち奥さんの家族までこの地に来たらどうしよう?」「俺は逃げる」 「俺も」「私も」という声が多い。本当にこの里は大丈夫なの? 子供達にまで絵本で紹介されてたもんなぁ。 まだ妊娠初期?安定期なの?私は妊娠したことな
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第伍話 ミドリの出産
 ミドリが外部でどんな生活をしてきたかはどうやら族長の耳にも入っているらしい。 しかし、辰巳の血を受け継ぐ子を外部で産ませるわけにはいかないので、ミドリはなにごともなかったかのように、辰巳と共に生活をしている。「全く、里の者の噂好きにも困ったもんだよ。ここには他に娯楽がないからな」 辰巳は事実が受け入れられないようだ。「ミドリのような清らかな女性は今まで見たことがないのに」 多分女性経験でしょうね。ミドリは清らかなんかじゃないし。「辰巳は現実逃避してるみたいなの。笑えるわよね。だから、物証がほしいわ。お願いできるかしら?」「里の場所がわからなければいいのよね?厳重に目隠しをした上で、証言をしてくれた方を里にご招待しましょうか?」「まぁ、明らかなる断罪というわけですね。それならば、辰巳も族長も納得をするでしょうね」 できれば言い逃れができないような‘物’がいいのですが、なかなか難しいので手段を選んでいる場合ではありません。「ミドリの両親も必要ですか?」「実家の使用人さんの方がいいかな?」「了解!」「人数が多そうだな。俺達も手伝うぜ!連れてくる人間を教えてくれよ」「ミドリと関係があった5人でしょう。国の護衛…は難しいかしら?あと、実家の使用人さんかしら?」「6人か?」「そうね。とりあえず、そんなところね」 私のおねえちゃんのために力になってくれる人はこんなにたくさん。有難いわね。浮気した辰巳なんかよりもずっと指示されてるんじゃないかしら?********************「辰巳、やったわ!元気な男の子。ただ……右上腕にアザがないの」 しめしめ、この貧乏くさい生活からもオサラバよ。「ミドリには黙っていたが、アザは左上腕なんだ。この子にはしっかりとアザがあるよ!」 何ですって?もう一生この貧乏生活じゃない。私は嫌よ。「おぉ、我が孫!しっかりとアザもあり、辰巳の子供だと証明されたな。全く里の者の噂好きにも困ったもんだ。ミドリさん、しっかりこの子を育てて下さい」「族長、頭を上げてください!」 一体何時代なのよ?「名前は『猿巳』で決まりだな」「そうですね、俺も昔はそうでしたし」 え?私の意見は?「ミドリ、自分の意見が言えなくて驚いたか?伝統ってものがあるからな。そうそう覆らない」 伝統なんて古臭いものにかじりつい
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第陸話 断罪
 さて、物証さん達には大声で自分が今までしてきたことを話してもらおうかしら?・華族①「私はミドリと何度も体を重ねた。そして対立する華族家とミドリの奪い合いになり、ミドリ発案でどちらがミドリに満足してもらえるかということで争った。もちろん自分の体の事でもミドリに貢ぐ金品のことでも」・華族②「私の方がこんな軟弱華族の男よりもミドリを満足させられたはずだ。体でも金品でも。金品については親類から最近グチグチ言われてなかなか自分の思うように貢ぐことはできなかったが、カラダについては自信がある!」・商家の男「なんだとぉ!俺が一番彼女を抱いたという自信があるね。家もそんなに離れてないし、何より平民だというつながりがある。そんななよなよ華族の男たちよりも叩き上げの男として俺の方が絶対に彼女を満足させられたね!」 なんて、醜い争いなんだろう。小さい子供には聞かせられない。家の中に入るように厳命してよかった。・実家の使用人「ミドリ様の実家では高利貸しを行っており、最初こそ少ない金利だと言って近づくのです。まるでパトロンにでもなるかのように。しかし、時間が過ぎると、ゴロツキを雇ってお金の回収を強行します。家財が回収されるならまだいい方です。最悪娘さんが娼館に売られてしまうことも……。私は耐えられずそんな家を辞めたのですが、退職金も出ませんでしたし、他家への紹介状も持たせていただけませんでした」 後半部は初耳だけど、がめついなぁ。 結構な大声で喧伝してもらってるから、屋内に隔離しているとはいえ、無邪気な子供の耳にも入る事になり、一緒にいる少し年上の子は質問攻めでなんか可哀そうだ。 あとでお礼になんかあげよう。「ミドリ、これは本当の事なのか?」「嫌だ。里の方って冗談がお好きなのね。まさか!そんなわけないじゃない懸命に連れてきたみたいだけど、これって掟を破ってることにならないのかしら?」 ミドリがシラを切る事は想定内。 仕方がないので、物証(華族が貢いだものを購入時の領収書)とそれに書かれているもの。同時にミドリの両親を写真に写して見せた。 写真にはミドリの両親、貢がれたものが写っている。 領収書は別に持ってきた。「族長、コレが物証となります。外で大声で喧伝していることは真実です。現実を受け止めて下さい」「うむ。ここまでの物証があるとなると外での言葉は
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第漆話 ミドリの実家
 なんだかスッキリした。 目隠しをした物証さん達は帰ってもらった。 ただ、ミドリの実家の元・使用人さんはあまりにも哀れなので、この里でよければという条件でこの里が受け入れた。 もちろん受け入れたことは秘密だし、しばらくは一応の監視がついている。「この度は本当に感謝している」「本当ですよ!私のおねえちゃんがいなかったらこの里がどうなってたことやら。辰巳が族長になったら、里を出ていくって人が沢山いたんですよ!」 このモミジの発言には流石の族長も驚いていた。「次期族長という立場でありながら、外部の女性を妊娠させて里に連れてくるなど言語同断です!」「ゴホンッ。それでだなぁ、今回の動きを鑑みて次期族長にはカエデが相応しいと思うのだがどうであろう?」「私のおねえちゃんが族長ですか?完璧です☆」「そうか?カエデはどうだ?承諾してくれるか?」「ちょっと考えさせてください」「もうーっ、おねえちゃんたらその場で承諾すれば良かったのに」 頬を膨らませたモミジは可愛いが、この件はまだ引きずる気がする。「辰巳、当然里の場所はどこにあるか知ってるんでしょ?」「地図を見てもわからないけど、迷子にはならない」「そう」 二人の子供を抱えながら微笑むミドリを見て、辰巳は何かが奥歯に挟まったような違和感を覚えた。 その後二人は、ミドリの実家に身を寄せることとなった。「初めまして。辰巳と申します。この子の父親です」 「あぁそうなの?」と、ミドリの母は実に淡白だった。歓迎するでもなく、叱責するでもなく……。 ミドリの父にはこっ酷く折檻を受けた。嫁入り前の娘さんが一年近く行方不明だったんだし、この間は里の人間に目隠しで写真を撮られたのか。と甘んじて受け入れることとした。 が、ミドリへの対応は良いとして、俺とその子に対しての対応が全く異なる。どういうことだ?通常ならば『婿』として扱われるのではなかろうか?使用人への対応に似ている。 ミドリの父も俺は『旦那様』と呼ぶように言われている。子供の名前は‘ユーキ’となったと聞いたが、初めてこの家に来て以来顔を見ていない。今はどこにいるのだろう? 使用人のウワサだと、物置小屋で生活しているらしい。ミドリの父にとってだって初孫ではないのか? ユーキには専属の乳母がついていると聞いた。ミドリも一応良家のお嬢様というやつなので
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第捌話 辰巳の後悔
 俺は里での生活がなんて恵まれていたのかを思い知った。 一時の快楽のために全てを失ってしまった。 ユーキが人質になっている……。 また里を裏切ることになるのか。 掟を破り、外部の女を里に入れた報い。 ミドリの父は何がしたいんだ? 里の情報を得て何をしようとしている?  「辰巳、キョロキョロ周りを見ずにそのまま聞いてください。当然ながら、あなた達二人には尾行をつけて追放をしています。私はその一人です。ミドリの方についていますが、ミドリのまわりには忍びのような経験をした人がいないので、気取られることはないでしょう。ユーキ…猿巳の事ですね?その子が人質になっていると?それならば、我々としてはその子を助け出しましょう。貴方がすべきことは、偽の情報をミドリの父に与えることです。情報を欲しがっているのは恐らく‘亥の里’でしょう。では、数日後に里の付近で…」 俺はない頭で考える。 亥の里の者が情報を欲しがる?ならばミドリの付近に亥の里のやつらがいるのでは? 俺はミドリの側に近づいた。 なんか淑女のような出で立ちのミドリがそこにはいた。 俺の境遇もユーキの今の状態も何もなかったのように着飾っている。「辰巳、近づかないでよ。汚いわ。私はこれから裕福な商家の夜会に招待されているのよ。貴方には一生縁がないでしょうね」 そう嘲笑しながら彼女は去って行った。 ミドリの事はもうどうでもいい。この異質な気配…。 ミドリの側に忍びがいる。それも複数人。護衛か? ならば、子からミドリにつけていた尾行の人間は?消された? ミドリが恐ろしくなった。 俺に出来ることは子の偽情報を持ってくることのみ! おそらく、里の外で情報を書いた紙を渡してくれるのだろう。  俺はミドリの父を裏切らないように今度は亥の里の連中に尾行されているようだ。 俺が言うのもおかしな話だが、俺に「尾行されてるな~」とか思われるあたり、亥の里の人間の忍びとしての能力は子の里よりも劣っていると俺は思う。 子の里の人間には尾行されてると全く気付かなかったからな。 そういえば、ユーキのところには護衛はついていないのだろうか?亥の里の。子の人間なら勝てるとは思うが……。 ミドリはああして着飾って夜会へと行き、自分へと貢ぐ男を探すんだろうな。俺はどうしてあんなに尻の軽い女に骨抜きにされての
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第玖話 辰巳の今後
「流石は辰巳ですね。腐っても元・次期族長」「褒めても何も出ないぞ?ちなみに、合言葉の答えは?」「簡単ですね。『カツラ使用者』ですよ。本人の前では使えない合言葉ですよね。でも里の中で浸透しちゃってる。小さい子までわかってるんですよ」 カツラを使うという事が?族長の威厳…。「まぁ、これが用意した資料となります。旅の途中でボロボロにならないようにあえて羊皮紙を使用しました。文字はそこら辺の木の幹の上で書いたので、汚いですねぇ。机の上で机の上で書くのは変でしょう?さて、子の里に喧嘩を売ったのですから、相応の覚悟があるのでしょうね。辰巳はしばらく…そうですねあと1週間ほど野営をしてください。ユーキ…猿巳ですが、簡単に保護を致しました。亥の連中は鍛錬をしているのですか?というくらい簡単でした。貴方方二人は里を追い出されたわけですから、再び里で暮らすことはできません。今は非常時なので、ユーキあぁもう猿巳でいいですね。猿巳は里で保護している状態です。残念ながら辰巳は里に入る事はできませんが、猿巳の命は保証しましょう。ミドリの実家にいるよりもずっといい生活をしていますよ」「ミドリの実家で猿巳はどんな生活をしていたんだ?」「まず、埃っぽい物置小屋での暮らしですね。乳児にはありえません。そのままでは肺の腑が病気になることが懸念されます。食事にあたる乳ですが、辰巳には当初乳母が与えるという話だったのですか?明らかに違いますね。あの小屋で猿巳は一人っきりで生活をしていました。乳児が一人っきりです。オムツが汚れようとも、お腹が減ろうとも世話をする人間はいません。あるのは埃っぽい環境だけです」「……」 俺は絶句してしまう。ミドリの父は初孫ではないのか?「ああ、ミドリの父にとって猿巳は初孫ではないですよ?ミドリは以前にも同じようなことをしでかしまして。その時の子はもう亡くなっているのですが」 猿巳も何もなかったかのように殺してしまうつもりだったのか…。「1週間ほどたった時にミドリの実家へとその紙を持って行ってください。おそらく情報を欲しがっているのは亥の里。そこに書かれているのは、亥の里についての詳細です。構成人数、それぞれの得意技、肝心な亥の里の場所など詳細に記されています。亥の里の人間も流石に手を出してはいけない相手と認識できるでしょう。ミドリの父にそれを渡してからは貴
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第拾話 ミドリを潰そう!
 はぁ、やっぱり面倒なことになると思ったのよ、あの女。「私のおねえちゃんを煩わせるなんて。あの女、里を追い出す前に命を頂戴すれば良かったのに」 そうは言っても生まれたばかりの赤子から母親を奪うのは酷じゃないかと思うのよね。「3人全員の命を頂戴するのです!」 モミジ、物騒よ…。 ほら、猿巳が保護されてやってきた。「埃っぽい物置小屋に押し込められて、食事も与えられず、衛生的にも状態が悪いです」 なるほど、オムツを交換する人間がいなかったようね。 お尻の皮膚がもう少しで爛れ堕ちるところだわ。里で養生しなさいな。大人の事情に巻き込まれて可哀そうに。「育児経験がある方は里にいるわよね?お任せしたいんだけど、いいかしら?」「はい、夜泣きとか大変なんですが…。何この子、夜泣きする元気がないくらい衰弱してるんじゃないかしら?どうやったらこんなになるの?」「どうやら、ミドリの実家では食事が与えられていなかったらしいわ」「あんの女狐!」 この人もモミジと同じタイプの人かしら?「精一杯努力しますわ。そのうちもう夜泣きが里中に響き渡るくらい元気な子にします!」「お手柔らかにね。夜泣きで里の場所が特定されるのは不本意よ」「おねえちゃん、凄いわ!流石私のおねえちゃん!族長!って感じする‼」「そう?普通に接してるつもりなんだけど?」 一応、族長の元・婚約者だからかしら?「どうにかして、あの女にも一泡吹かせたいわね」「おねえちゃんの顔はバッチリあの女にバレてるだろうけど、私はどうかな?私があの女が狙ってる男を落としまくるっていうのは?」「いいけど、夜会には招待状とか必要なんじゃないの?」「そういうのの偽造に長けた人が里にいること知ってるくせに」「モミジを危険なところに送り込みたくないのよ」「おねえちゃん優しいー!おねえちゃん大好きー‼」 モミジもいい加減にいい年なんだから、男性との出会いがないものかしら?今回のミドリの狙ってる男を落としまくりの中に理想の男はいるのかなぁ?いやいや、出会いというか、里の中でいいひとはいないものか、なんだか親心だわ。 計画してからちょっとしか時間が経っていないのに、招待状が偽造された。「この招待状があれば、今夜開かれる裕福な商家の夜会に参加できます」 仕事が速すぎ。優秀だわ。「さて、夜会だもの。ドレスかしら?
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