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第6話

Autor: ソコソコ
湖の水は骨まで染みるほど冷たく、血液まで凍りつきそうだった。私は必死に両腕をかいて、ようやく沈みかけていた若吟の体を掴まえた。

生きようとする本能がそうさせたのか、それとも若吟がわざと私を道連れにしようとしたのか。渾身の力で若吟の体を持ち上げ、息ができるようにしてやった途端、若吟は両手で私を強く押さえつけ、頭を水面に出させまいとした。

もとより私の傷は癒えておらず、しかも先ほど鞭打ち20回を受けたばかりだった。もがくうちに傷口がぱっくりと開き、鮮血が溢れ出した。

体はどんどん重くなっていき、両足は鉛のように重く、私を絶えず水底へと引きずり込もうとした。

私は歯を食いしばり、最後の力を振り絞って若吟を岸へと押し上げると、自分自身はそのまま、力尽きて沈んでいった。

幸い、そのとき対岸の衛兵たちがようやく騒ぎに気づいて駆けつけてくれた。彼らが差し伸べてくれた竿を掴んで、私はどうにか水の中から這い上がった。

岸に上がると、冷たい風に吹かれて、私は体を丸めて震えた。

視界の端に、行舟が自分の外套を脱いで若吟を包み込み、まるで壊れ物でも扱うかのように愛おしげに抱き上げる姿が映った。

行舟はしばらく歩いてから、ようやく私のことを思い出したように、振り返ってこちらを見た。

「明月、お前は無事か」

私は地面から立ち上がり、うやうやしく行舟に礼をした。

「私は何ともございません。陛下のお心遣い、痛み入ります。

陛下はお忘れでございますか。幼い頃、水に落ちられたときも、お救いしたのは、この私でございましたことを。

私は泳ぎには自信がございますゆえ、ご心配には及びません」

その言葉を聞いた瞬間、行舟はぴたりと動きを止め、こわばった目で私を見つめた。

行舟がきっと、自分が水に落ちたあの日のことを思い出したのだと、私には分かった。

あの頃、行舟はまだ十分な力も後ろ盾もなく、辱めを受けても耐え忍ぶしかなかった。それをいいことに他の皇子たちはさらにつけあがり、真冬に行舟を凍った湖へ蹴り落としたのだ。

周りの従者たちは誰も、助けに水へ飛び込む勇気などなかった。ただ私だけが、後先も考えずに飛び込んだ。

あのとき私はまだ十五になったばかりで、一人の少年の体を引き上げる——それは骨の折れることだった。私は唇を血が出るほど強く噛みしめて必死に自分を奮い立たせ、行舟を救い上げた。

一番苦しかった時期、行舟は自分がもう生きられないと思い込み、残されたわずかな力を使って私を宮の外へ逃がし、その後の暮らしまで整えようとしてくれた。

けれど私は、どうしても去るとは言わなかった。それどころか勇気を振り絞って、前もって縫っておいた花嫁衣装の赤い被り物を取り出し、行舟にこう告げた。

「殿下、この一生、私はあなたのおそばを、決して離れません。

もしあなたが死んでしまわれるなら、私も独りでは生きてまいりません」

行舟は私を見つめ、瞳に涙を光らせて、溢れんばかりの愛情を隠しもしなかった。

その夜、私たちは互いを抱きしめ合って眠った。二人とも、心の中ではあの夜を新婚初夜のように受け止めていた。

その後、行舟は何も口にせず、私もまた、何もなかったことにした。

そんな奇妙で、ぎこちない関係のまま、私たちは今日まで続いてきたのだった。

行舟は私をちらりと見てしばらく黙り込んでいたが、結局は何も言わずに、若吟を抱いたままその場を去っていった。

一行の後ろをついて歩いていると、道端に痩せ細った小さな犬が一匹、地面に伏せてくうんくうんと鳴いているのが遠目に見えた。

今にも凍え死にそうな様子だった。私はしゃがみ込んで、その頭をそっと撫でた。

「あなたも、置き去りにされたの?

それなら、私と一緒に帰りましょう」

これから先、私はもう独りではない。私にも寄り添ってくれる存在ができたのだ。

宮に戻ってから、私はその子犬を自分の部屋で飼うことにした。時々、庭に出して遊ばせてやることもあった。

名前は「白」とつけた。何か美味しいものがあれば、いつも白の分も取り分けておいてやった。

食べるものに困らなくなった白は、みるみる元気を取り戻し、ほんの数日で見違えるようにふっくらとしていった。

白は本当に人の心が分かる子で、私が戻ってくるたびに、いつも扉の前でちょこんと座って迎えてくれた。

時には若い女官たちがふざけて私をいじめる真似をすると、白が歯をむき出しにして私をかばってくれることもあった。

白が来てから、日々に希望が持てるようになった気がした。

もう心は決めている。宮を出るときには、白も一緒に連れていくのだ。

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