FAZER LOGIN「その能力を人に役立てられると信じています」 母から言われた最後の言葉、それがいつまでも心に残っていた。 普通の高校生である『藤堂真司』は、幼い頃から人には見えないモノ[幽霊]が見えていた。 しかしそれらの事を誰かに言った事はない。だからこそ真司は、出来る限り『普通』であり続けようと静かに暮らしていく。 しかし平穏な暮らしは突然崩れる。数少ない理解者だった最愛の母が突然亡くなってしまった。最期を迎える直前に真司へ最後のメッセージを胸に刻みつけ、成長していく真司だが、出会う[幽霊]との関りが少しずつ変化をもたらしていく。 霊感を持ってしまった少年のドタバタ青春ラブコメディ。
Ver maisSelene's POV
It’s dark. I cannot see Garrick's free hand, but I hear the clinking of his belt buckle.
He’s my father. He whips the leather implement from his trousers and throws it away, snapping the end against my bare belly in the process.
A hoarse yelp escapes my lips. “No…! what are you doing? You’re drunk! Get out!”
His claws dig into the papery flesh of my neck, and a strident zip fills the air as he unfastens his pants.
A bolt of panic breaks through my consciousness as he began trying to wrench my legs apart. The thunderstorm roars over Garrick's heavy breathing, the perfect soundtrack to my agony.
Tears stream from my eyes as I kick and thrash against him. But nothing frees me from his hold.
Since my mother died eight years ago, my insane father has held me prisoner, poisoning me with wolfsbane every day.
I keep waiting to die, going to bed each night feeling so certain I won’t live to see the sun rise in the morning. But my wolf Luna died first. She’s gone. I lost her, my only friend and hope.
I haven’t had any food or water since yesterday, but I don’t know why I bother hanging on. What’s the point of surviving if I’m only going to live alone in this filthy cell?
When I see the hard rod of flesh between my father’s legs, terror washes over me. There’s no way that thing will fit inside of me, it will be pure agony.
He keeps wrenching my legs apart no matter how hard I scream and kick, but then my anger overcomes my fear.
I don’t care why he’s doing this to me, I won’t let him. I won’t just lie here and take it.
I reach desperately for his face, trying to scratch his glowing eyes. With a vicious jerk Garrick smashes my head into the floor, dazing me enough for him to temporarily release me so he can paw at my underdeveloped breasts with both hands.
His claws rip into my skin, dragging over my chest and down my stomach. I try to scream, but no sound comes out. Garrick emits a deranged cackle, jamming his fingers between my legs and forcing them inside me.
“No!" I just barely summon my voice, my shriek coming out as a whisper. "You can't do this, I'm your daughter! Don’t’ you care what my mom would think of you?"
Garrick freezes, a look of surprise breaking through the drunken haze of his thoughts. He blinks: once, twice. Shaking his head, he scoffs, "You stupid girl, I'm not your father."
"What?" I’m shocked. His words struck me hard.
He didn't release me, but he was distracted enough to delay his assault. "Your father was some mongrel from another pack." Garrick snaps, "Your mother got herself knocked up by a married man and had to flee in disgrace."
“I was in neutral territory when I found your mother groveling, penniless in a gutter. I saved her worthless life and brought her here. I married her, adopted her bastard and gave her a home. She owed me everything! And what did I get in return?" He demands, spittle flying from his fangs.
“Nothing. She never let me so much as put a finger on her! I did everything I could to prove my love but she could never look past the fact that I'm an Omega." He sneers at me, "You're just like her. A Volana – but unlike her, you are mine." He looks so crazed I fear he might transform completely. "And you don't get to say no!"
He lunges toward me, covering my body with his own. Adrenaline spikes in my blood and my fingers close around the neck of the whisky bottle by my side.
“Go to hell! You’re sick!”
Pang! I smash the heavy flagon over his head, clenching my eyes shut to protect them from the raining shards of bloody glass. Garrick slumps over me in a heap, his weight crushing the air out of my lungs.
It takes all my strength to roll his big body off me, but I manage. I find my feet, stumbling towards the door.
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I take off into the night, my mind grappling for any location that might be safe. I do not pause to gain my bearings or orient myself, my only thought is to put as much distance between myself and Garrick as possible. I move as quickly as I can, staggering into the road and forcing cars to screech to a halt so I may pass.
I do not go unnoticed. Startled looks and concerned expressions greet me on all sides. Then, like a vision from a dream, I see a face I recognize approaching in the lamplight.
I've dreamed of Bastien Durand many times over the last eight years. He looks much older than I remember, but there's no mistaking his rugged features. Tall, broad, with dark blond hair and a chiseled jaw; it's easy to see why I imagined myself in love with him as a child. He's the Alpha's son and heir, and he's coming towards me now with a concerned expression on his face.
Bastien's silver eyes glow in the darkness, his palms outstretched in placation as he comes toward me. Lightning strikes with a loud crack, and the eerie illumination transforms his handsome face into something truly sinister. His men fan out around me, and all of my girlish fantasies disappear.
This is a massive Alpha wolf approaching me, another man who wants nothing more than to harm me. When he nears, his deep voice sends shivers down my spine and his placating words fall on deaf ears, "Easy little wolf."
Just before his fingers make contact on my skin I lash out defensively. He blocks my first strike, clamping his hands around my arms, but he seems reluctant to use any true force. His hesitance saves me, as I wrench away from him, hitting and kicking until I'm free and taking off at a sprint.
For one blessed moment I think I might have a chance – then I hear his voice, as thunderous as any storm. "Catch her." Bastien orders. "Now."
俺と伊織はというと――。 皆が一生懸命にしめ縄の作業をしている様子を見つつ、婆ちゃんと共に、柏木様の元へと足を運んでいた。 柏木様と言っても、已然の場所で雄大な姿を見せていたあの柏木様ではなく、初代様に託されたあの『若い柏木様』の事。 あれから少しばかり成長をした若い柏木様を、婆ちゃん達が大社へと運んできて、元の柏木様がそびえていた場所のまたその奥の場所へ、新たな門として植えたのだ。もちろんそこには依然と同じような小さな祠が祭られているし、新たな柏木様の周囲には既に新たなしめ縄が周囲を囲むようにして結び付けられている。「また少し大きくなられた様じゃの」「うん。背が伸びた気がするね」「うん」 柏木様を前にしてその様子を伺う。「婆ちゃん」「なんじゃの?」「あの柏木様はどうなるの? 伐採しちゃうの?」「いんや伐採などはせん。というよりもじゃ……」 少し言いよどむ婆ちゃん。「ここ最近は元気がなくなってきとる」「え? そうは見えないけど……」「いや。段々と蝕まれてきて来ておるのは間違いない、その証拠に根元が枯れ始めとるからの」「捜査のせい?」「うぅ~ん。まったく関係がないとは言い切れんの。周囲の土を掘り起こしたままで現場検証などに時間をくってしまったからの。じゃが本質は違うの。やはり今までの負担が大きく影響しとるんじゃろうの」「……そうか」「…………」 今まで頑張って来てくれた柏木様。しかしそう遠くない未来には、その雄大な姿は見られなくなってしまうだろう。 そう考えると段々と寂しさや悲しさが込み上げてくる。 それは伊織も同じだったようで、自然と両手を汲んで祈りを捧げていた。「さて、当分の間はここに来るのも終いじゃの」
もうすぐ雪が降り始めるかのように、どんよりとした灰色の雲が空を覆い、時折漏れる吐息が白い煙のように立ち上る朝。 俺と伊織、そして婆ちゃんと爺ちゃん達と共にまた大社へと赴いていた。前日まではその麓にあるキャンプ場にて一泊し、次の日の早朝から長い階段を登り始めたのだけど、朝が早いという事と思った以上に冷気が空から降りてきている影響で、俺は体を動かすのがやっとというような有様。「ねぇ!! あそこに何かいるわよ!!」「もう!! 静かに昇りなさいよ夢乃!!」「えぇ~いいじゃん!! ようやくこうして皆でちょーじょーにある大佐様? のところへいけるようになったんだもん!!」 俺達一行の後を追うように、研究会の皆が石段を登ってきている。その中でも相馬さんが一番元気がいい。 キャンプ場での手伝いなどがあり、早朝からの仕事などもあるため、割と朝早い時間に目覚めるという事は慣れていると胸を張って言い切っていただけの事は有る。「色々違ってますよ相馬さん」「そねぇ……。まずは大佐様ではなく大社ですしぃ、向かって行くのはその大社ではなく柏木様のところですよぉ?」 運動することは苦手なので階段を登るのに苦労するかもなんて、少し苦笑いしつつ昇り始めた市川姉妹だったけど、ここまでは特に疲れなどの変化は見られない。「柏木様って伊織ちゃん!?」「え!? は、はい!! なんでしょうか!?」――柏木様ってそうじゃないよ相馬さん。まぁ確かに伊織は元柏木さんだけどね。伊織も今は藤堂さんなわけだから返事をするんじゃない!! などと心の中でツッコミを入れるが、俺は既にここ何度目かの階段上りとなっているので、飽きているというのと朝早いのとが合わさって言葉にする元気もない。 そうなのだ。俺と伊織はここ最近土日になると婆ちゃんの所へと行っていたというのはもちろんだけど、大社周りをかたづけたり、更に元に戻す事や掃除などをする為に何度か大社へと足を運んでいる。 初めは体力があったの
さて、忙しかったのは俺というわけではなく、婆ちゃんであり伊織なのだが、あの後どうなったのかというと、婆ちゃんの宣言通りに伊織は『今代の柏木様』としてあの土地の、大社の、そして柏木様の守り手として責務に就くことになったのである。責務と入っても今までとあまり変わった事はない。 日常は俺達と一緒に暮らすのだけど、土日や空いた日などは婆ちゃんの所へといき、心構えなどを教わってくるもの。本格的に巫女様になるのは早くても伊織が高校生になってからくらいになると、婆ちゃんが言っていた。実は今代の巫女様には義母さんが――という話も出てきてはいた。何しろ義母だって柏木様の血を継いでいるという事が分ったからだ。「私が?」 「うん。そうなのよ。お母さんも柏木様の血を継いでいるんだけど、巫女様になる?」 「うぅ~ん……。ちょっとあの衣装には憧れちゃうけど、私は巫女ってタイプじゃないし、今のままでいたいかなぁ。それに私には視えないわけだし。それだけでも巫女様になる資格? はないと思うのよ」 「そうかなぁ? もしかしたらこれから「それは無理じゃの」」「お婆ちゃん」 「お義母様……」 ようやく取れた日曜日に、伊織と共に母さんの実家へと赴いた伊織と義母は、大社様と柏木様、そして巫女様の事についての話を婆ちゃんから聞いていた。 その話の中に出て来た、村から出た柏木様一族の話しが、以前義母さんが幼い頃に聞かされつつ育ってきた話と同じような内容だったことで、出身地が間違いないと判断し伊織が義母さんに今代の巫女について「なったら?」と持ち掛けたのだ。しかし話の通りに婆ちゃんに即『無理』とバッサリ切って捨てられた。「そうですよねぇ。私には伊織や真司の様なチカラは有りませんから、これかたなろうなんて甘いですよね」 「そういう事じゃないんじゃの」 婆ちゃんが義母の話を聞きつつ、お茶を一口すする。「確かに『視える』という事は一番大事なのじゃがの、それにもましてその者達とどう向き合えるかが大事なのじゃの。もしかし
事件というモノは何処からともなく漏れ聞こえてしまうようで――あの日、俺達の頭の上を何度も何度も行き来していたヘリからの映像と共に、テレビでもインターネット上でも色々と曰くや話題付きという、尾ひれがでっかくなった状態で拡散されていた。まぁ実際の所、事件はけっこう大きなもので、発見されたご遺体の数は類を見ない程多く、単に事件というだけではなく、古くからのお骨なども発見され、そして同じように埋葬されていた所からは年代物と思われる服飾品類などの埋葬品や、土器、催事の時に使用していたであろう動物の骨などが入った木箱や杖なども、考古学者や研究者などの関心を集め、警察の捜査が終了したと共に、今度のはそれらを更に研究するための現地調査が入っている。俺達が住んでいる場所はもうすぐ雪が降り始めるので、それまでには何かしら新たな発見をし来年以降の調査の足掛かりにしたいと意気込んでいるらしい。そんな話を、研究者の一人である大学教授に熱弁されたと、久しぶりに家に帰って来てリビングでビールを煽っている父さんが愚痴交じりに語っていた。「ところで真司」「なに?」「お前表彰される気あるか?」「はぁ? 表彰!? 表彰てなんだよ?」「今回の事でかなり捜査に内々で『ご協力』してくれた形になっているだろ? それをあの町のお偉いさんが気にしててな。真司に表彰の1つでもやらなきゃメンツにかかわるとか何とかいってやがるみたいなんだよ」「えぇ~……。いいよメンドクサイ」「まぁそうだよなぁ……」 父さんは手に持っている缶ビールを一気に煽る。「そういうのを貰うのなら一番うってつけの人がいるじゃないか」「ん? だれだ?」「婆ちゃんだよ」「あぁ、お義母さんかぁ。そうだなぁ……」「そうそう。あの町では婆ちゃんの名前って知れてるんでしょ? それなら婆ちゃんに渡した方がそれらしいと思うんだけど」「確かにそうだ
一息つくのをニコニコしながら待っていてくれたようで、はぁ~ッと息をついた後で、話を再開しえくれた。「巫女様から話は聞いているんだけど、ここにはそんなに多くの方が?」「え? えっと……どこまで話を聴いているんでしょうか?」「そうだね……」 チラッと指揮官の男性が婆ちゃんへと視線を向ける。「だいたいの事は巫女様と、元村長から聞いているんだけど、元村長の話しにはどうも口伝が多いみたいでね、どこどこに何人が埋まっているとか、どこどこで誰々が手を
前回と同様に息を切らせつつ階段を登り、もう少しで大社が見えてくるというところで、黄色いテープが木と木の間に貼られていて、そこから先は立ち入り禁止区域となっていた。それを父さんが先頭になって潜り抜けると、婆ちゃんもその後を追う。そして俺と伊織に視線だけを向けると、顎を少しだけ動かし『ついてこい』のゼスチャーをして、またそのまま歩き出した。伊織に視線を向けると伊織もまた俺に顔を向けていたので、俺もまたこくりと頷く。「行くか…&hellip
「ようやっと来たかの」「お待たせ婆ちゃん」「どうじゃったかの?」「実は初代様にも手伝ってもらえたから、多くの方を見つけることが出来たよ」「ほうか。それはよかったの」「これから?」「うむ。ここがやはり一番大事な所じゃからの。そうじゃ初代様が居りなさるんじゃから、どの辺におられるのか教えてもらえるかの?」「わかった聞いてみるよ」 俺は今もずっと柏木様の事を見あげている初代様に話かける。『え? 私ですか?』「はい
「初代様!?」『こんにちは』『やっはっろ~』 初代様は初めてお会いした時と同じようににこやかに、そして母さんは――まぁいつもの様にそこに現れた。「どうしたんですか!?」「何かありましたか!?」 俺達に付いて来てくれている警察官の方が、俺が大きな声を出した事で慌てて駆けよって来てくれた。そして俺たち二人の側までたどり着くとすぐに周囲の警戒をしてくれる。「あ、す、すみません!!」「何かあったんですか!?