Short
彼氏からもらったのは偽物のブランドバッグ

彼氏からもらったのは偽物のブランドバッグ

By:  ミチルCompleted
Language: Japanese
goodnovel4goodnovel
10Chapters
5.8Kviews
Read
Add to library

Share:  

Report
Overview
Catalog
SCAN CODE TO READ ON APP

家を買うために、彼氏の平井要(ひらい かなめ)と節約生活を頑張ってたんだ。 なのに、この間、要がボーナスで40万円もらったって言って、ブランドバッグをプレゼントしてくれた。 正直、嬉しかったけど、同時に「これ、必要だったのかな?」って思っちゃった。 それで、レシートとバッグを持ってお店に返品しに行ったんだけど、店員さんにこう言われた。 「こちらの商品、偽物ですね」 は?ってなったよ。でも、レシートは本物なんだよね。

View More

Chapter 1

第1話

家を買うために、彼氏の平井要(ひらい かなめ)と節約生活を頑張ってたんだ。

なのに、この間、要がボーナスで40万円もらったって言って、ブランドバッグをプレゼントしてくれた。

正直、嬉しかったけど、同時に「これ、必要だったのかな?」って思っちゃった。

それで、レシートとバッグを持ってお店に返品しに行ったんだけど、店員さんにこう言われた。

「こちらの商品、偽物ですね」

は?ってなったよ。でも、レシートは本物なんだよね。

……

「そんなわけないでしょ!レシート見てよ、ここにちゃんとあるじゃない!」って食い下がったんだけど、店員さんは申し訳なさそうに言った。

「確かにレシートは当店のものです。でも、このバッグは偽物ですね。一度、購入された方に確認してみては?」

友達の七海(ななみ)と一緒に店を出たけど、もう頭の中はぐるぐる。

七海がレシートをじっと見ながら言った。「レシートが本物ってことは、平井さんがバッグを買ったのは間違いないよね。でもさ、この偽物って一体何?」

その後もモヤモヤが消えなくて、夕飯の時間までそのことばっかり考えてた。

でも、夜は要とその友達たちとの食事会があるから、気持ち切り替えなきゃって思って。

要に「案件取れてボーナスも出たんだから、たまには外食くらいいいだろ」って言われて、久しぶりに外でご飯することにした。

会場に着くと、要の友達がもう個室で待ってた。ちょっと遅れて要が現れたんだけど、その隣に星野優(ほしの ゆう)がいた。

淡い色のワンピースに身を包んで、腕には......あのバッグ。

七海が私の腕を引っ張って、小声で囁いた。「見て!星野のバッグ、あんたのと全く同じじゃん!」

私も見たけど、本当に同じだった。思わず眉をひそめちゃった。

星野は要の幼なじみで、数年前に結婚したものの、旦那のDVで入院するほど殴られたらしい。何度も痛い目に遭って、やっと離婚できたんだとか。

その後は療養生活が長かったみたいで、その間、要がずっと面倒を見てたんだって。

優は恩返しだって言って、何かと要に頼るようになった。気づいたら私の真似までし始めてた。髪型や服装、どこか私に似せてくる感じで。

要にそのことを話しても、「どうして?君のセンスがいいから真似したんじゃない?」なんて軽く流されるだけ。

だから七海が星野にズバッと聞いた。

「星野さん、そのバッグ可愛いね。どこで買ったの?」

星野は私をちらっと見て、バッグをぎゅっと抱え込んだ。「ネットで買ったの。偽物だから安かったよ」

でも、そのバッグ、本当に本物にしか見えないのよね。私はテーブルにバッグを置きながら言った。「奇遇だね。私も偽物持ってるの」

盛り上がってた空気が、一瞬で凍りついた。

要が眉を上げながら口を開いた。「俺が買ったのはちゃんと店舗で正規品だよ」

私は腕を組みながら言い返した。「でもさっき店に行ったら、これ偽物だって言われたわ」

七海も負けじと嫌味を込めて星野に聞いた。「星野さん、どのネットショップで買ったの?品質いいね。うちの偽物より全然高品質だわ」

星野はムッとした顔で反論した。「何が言いたいの?私がバッグをすり替えたって言いたいの?要お兄ちゃん、彼女たち、私を侮辱してるのよ!」

そのままスマホを取り出して、ネットの購入履歴をみんなに見せつけてきた。「私はこのバッグがすごく気に入ったから、仕方なく偽物を買ったの。それが何か問題?」

ネットの購入履歴を見せられて、さすがの七海もちょっと勢いをなくしてた。

その時、要の友達の堀江浩一(ほりえ こういち)が少し咳払いをして、笑いながら場を和ませようとした。

「まあまあ、誰もお前がバッグをすり替えたなんて言ってないでしょ。さ、冷めちゃう前に食べようよ」

Expand
Next Chapter
Download

Latest chapter

More Chapters
No Comments
10 Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status