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第526話

Auteur: シガちゃん
智宏が別荘を出た直後、病院からの着信があった。スマホ画面の表示を見た瞬間、胸の奥に嫌な予感が走る。

「池上由奈さんのご家族の方でしょうか?」

「はい。彼女の兄です。妹に何か?」

電話口の説明を聞くうちに、智宏の表情はみるみる険しくなっていった。「……分かりました。今すぐ向かいます」

短くそう答えると、足早にガレージへ向かう。

――病院。

救急処置室では、看護師が由奈の手に巻いた包帯を整えながら注意事項を丁寧に説明していた。処置を終えた由奈は腕をかばうように押さえながら廊下へ出る。

「由奈!」

呼ばれて顔を上げると、息を切らせた智宏がこちらへ向かってきていた。

「お兄さん?」

「大丈夫か?」抑えた声とは裏腹に、その表情には隠しきれない緊張が浮かんでいる。「どうして事故なんて……何があった?」

由奈は視線を伏せた。説明しようと口を開きかけたそのとき、二人の警察官が歩み寄ってきた。

「池上由奈さんですね?」

「はい」

「今回の事故についてお話をうかがいたいのですが、少しお時間よろしいでしょうか?」

由奈は一度だけ智宏を見上げ、それから静かに頷いた。「はい」

警
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