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第618話

مؤلف: シガちゃん
「違う」智宏は少しも迷わずに言った。その声は静かだったが、はっきりとした重みがあった。「僕が言いたいのは――僕たちは同じ道を歩む人間じゃない、ということだ」

徹也は呆然と彼を見つめる。

智宏は続けた。「君の気持ちは理解できる。でも、やり方には賛成できない。それに……僕だって中道家の人間だ。君を傷つけた人間たちは、僕の家族でもある」

徹也の手が強く握りしめられた。しばらく唇を噛みしめてから、低く言う。「もし立場が逆だったら?私みたいな目に遭ったのが、あなたの妹――由奈だったら?」

智宏は数秒考えた。そして答える。「罪を犯した人間には、必ず責任を取らせる。でも――殺しはしない」

その言葉が落ちたあと、どれほどの時間が流れたのか分からないほど、周囲は静まり返った。

やがて徹也が、ふっと笑って顔を背ける。潤んだ目の奥で、何かがゆっくりと固まっていく。

智宏の答えは――最初から分かっていた。

彼女の知っている智宏は昔からまっすぐな人で、自分の隣に立つはずがない。

もし立ったとしたら、それはもう智宏ではなくなる。

それでも――

ほんの一瞬でもいい。自分の味方でいてほしかった。
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