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第4話 清二さんとの出逢い

مؤلف: 月歌
last update تاريخ النشر: 2025-07-09 11:46:51

(速水誠 視点)

「速水、最初に言っておく。おまえは兄貴の囲い者ではなくなったが、自由にすることはできない。この屋敷からは出ていってもらうが、青山組の管理下に置くことになった」

次期組長・青山清二の言葉に僕は思わず唇をかみしめた。屋敷を追い出される事は覚悟していた。

僕は組の面汚しであり、亡き組長の汚点のような存在。清一が病気で倒れた時から、自室を掃除して荷物もまとめ出ていく用意は済んでいた。

なのに、組の管理下に置くとはどういう事だ?

「僕は長く性奴隷として組長に仕えてきました。今の僕の年齢は二十歳です。父が残した借金以上の労働をこの体で払ったつもりです。なのに、まだ組の管理下に置かれるなんて納得できません。ーー説明を求めます」

「速水、やめるんだ!」

竜一が僕の言葉を制したが、黙るつもりはなかった。組長になる人にこんな生意気な態度を取っては、何をされるか分からない。もしかしたら、山に埋められるかもしれない。

でも、清二はニヤリと笑うだけで言葉を継いだ。

「性奴隷ってのはギャーギャーと騒がしいな。まあ、兄貴に抱かれてる時のおまえはーーもっと騒がしかったが。なあ、速水……おまえは青山組でただ飯を食らって育ってきた。兄貴に寄生して生きてきた。……組にこれだけ世話になっておいて、お礼の一言もなしか?」

「……感謝はしています。清一さんに囲われなかったら、違法風俗店でいろいろな男に尻を掘られて……性病にかかって死んでいたと思います。でも、もう僕の囲いはなくなりました。清二さんは僕の事が嫌いでしょ?どうしてそんな僕を……管理下に置こうとするのですか?」

僕の質問に答えたのは、清二ではなく竜一だった。

「速水、落ち着いて聞いてくれ」

「……竜一さん」

「警察はおまえを青山組の関係者とみなしている。おまえを野放しにすれば、必ず警察が接近してくるはずだ。もっと厄介なのは……青山組の内情を知ろうと、他の組の連中がおまえを拉致すること」

「そんなこと……」

「十分にあり得ることなんだ、速水。それは、組にとってもおまえにとってもマイナスだ。分かるだろ……おまえには俺たちの保護が必要だと」

僕は悔しくて唇を噛みしめる。

結局、僕は囲いを外されても、自分では飛び立てない弱い存在らしい。これからどう生きるか考え直さないといけない。

「……僕は青山組の内情なんて知らない」

「ああ、知らねえだろうな。だだの性奴隷に過ぎねぇんだからよ」

「清二叔父さん!」

「そう怒るな、竜一。まあ、俺の兄貴も悪い。男狂いなんてみっともねえマネしやがって。病床でも速水の名前を呼び続けていた……『誠、誠』って。どんなに呼んでも、薄情な性奴隷は一度も見舞いには行かなかったがな」

「……行けるわけないでしょ?正妻さんや竜一さん、竜二さんと、家族が勢揃いの中に僕が病室に入っていけると思います?まあ、最初から見舞いに行く気もなかったですけど」

僕がそう言うと青山清二は笑い出した。

「兄貴も報われねえな。清一のおまえへの執着ぶりが、異常だったことは認める。だが、何年も囲われていれば、愛情の一かけらぐらい湧いてもよさそうなものだがな……。まあいい。おい、竜一。ちょっと席を外せ。速水と二人きりにしろ」

「清二叔父さん、あとの説明は俺がします。もうこいつを連れて行ってもいいでしょ?」

「ーーいいからおまえは部屋を出ろ、竜一」

清二の言葉にも竜一はひかなかった。僕の肩を抱き寄せた竜一は、厳しい顔つきをする。その姿に清二は眉を寄せ口を開いた。

「青山組には、速水を毛嫌いしている組員がいる。そいつに欲望を抱くものも多い。囲いがなくなった性奴隷の使い道は、公衆便所ぐらいだろ。こいつが輪姦されねえように、俺が一肌脱いでやろうとしてるのにーー邪魔するのか、竜一」

「……っ!」

「速水、こっちに来て早く服を脱げ。俺が抱いてやる」

清二の言葉に僕は目を見開いた。

清二にとって僕はどうでもよい存在のはず。例え僕が輪姦されても彼にとってどうでもよいこと。なのにどうして、清二自ら僕を抱く必要がある?

意味が分からない。

「待ってください、叔父さん!こいつはもう性奴隷じゃありません。女の様な扱いはしないでください」

「うるせぇぞ、竜一。俺はな……男になんぞ興味はない。だが、病床の兄貴に『速水を守ってくれ』と頼まれたんだよ。くそ兄貴の遺言を俺にほごにしろって言うのか?相手は性奴隷だ。結局は、抱いて囲ってやるのが一番安全だろうが?」

「そんな必要はありません。もう速水は性奴隷じゃない!男に肌を晒す必要はない。叔父さんーー速水の処遇は俺に一任してくれる約束でしょ?」

清二は鼻で笑って応じた。

「おまえでは速水を守れねぇから……俺が抱くんだろうが。何も本気で囲う訳じゃない。速水がたまに俺の相手をすれば事は済む。たとえ性奴隷でも、次期組長のお気に入りなら、組員もこいつを輪姦しようとは思わねぇだろ」

「だからって速水を抱くなんて……そんな事は」

清二は竜一を無視して言葉を継ぐ。

「どうだ、速水?これからこの町で生活していくのはおまえだ。ーー身を守る武器は自分で手に入れろ」

清二は僕を本気で囲うつもりでない……その事が分かってほっとする。ならば、武器を手に入れるために、この身を削るのは当然の選択だろう。この土地でこれからも生きていくのならばーー武器は多い方がいい。

「ーー速水!?」

竜一の当惑の声が僕の心を揺らす。

でも、その声を無視して僕は青山清二に抱きついた。

清二は笑って僕を抱き寄せる。

「……速水はやはり性奴隷だな。矜持も誇りも何もない……ただの空っぽの人形だ。で、竜一は何時までこの部屋に居座るつもりだ?それとも、そこで俺たちが抱き合うのを見てるつもりか?俺はいいが速水はどうだ?」

ーーさすがにそれは勘弁してほしい。

僕は竜一の顔を見ないようにして口を開いた。

「僕は清二さんと楽しむから……竜一さんは出てってよ」

声が少し震えてしまった。

「速水、やめろ!ーーこんな事をする必要はない。俺が守るから。戻ってこい、速水!」

「僕はこの行為が必要だと判断しただけだよ。僕はもう自由に行動する。竜一さんの命令は要らない」

竜一に背を向けたまま、青山清二の牡に布の上から触れた。少しも勃起していない。清二がノンケだという話は本当らしい。

こんな状態で……僕を抱けるのだろうか?

僕を抱くと宣言した以上は、ちゃんと抱いてこの身を守ってもらう。僕は清二の耳元でささやいていた。

「ベッドに連れて行って、清二さん。……竜一さん、また後でね」

僕の言葉に竜一が力なくその場に座り込む。清二は軽々と僕を抱き上げると、寝室に向かって歩き出した。

やっぱり僕は……性奴隷からは抜け出せないらしい。

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