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52話

Auteur: 東雲桃矢
last update Date de publication: 2026-07-31 14:00:03

 近くのファミレスに入ると、百合はパスタとドリンクバーを注文する。今のファミレスはほとんどがタブレット注文で、気楽でいい。

「百合ちゃん、私飲み物取ってくる。百合ちゃんは何がいい?」

「ありがとう。じゃあ、メロンソーダお願いしていい?」

 普段は甘いものはあまり飲まないが、ほどよい甘みと炭酸は、気分転換にちょうどいい。

「OK、氷は入れる?」

「少しだけ」

「分かった」

 百合は愛佳がドリンクバーへ向かうのを途中まで見送り、スマホでドレスを画像検索する。大勢のセレブにお披露目するドレスだ、下手なものは作れない。

 夢中でスクロールしていると、足音が近づき、グラスを置く音がした。顔を上げると、愛佳が青い液体が入ったグラスを持っている。

「ごめーん、今メロンソーダのシロップっていうの? が、ないみたいで、店員さんに補充頼んだから。そのかわりに、はい、これ」

 愛佳は百合の前に青い炭酸ドリンクを置く。小洒落た喫茶店ではよく見るが、ファミレスではほとんど見ない色だ。

「これは?」

「期間限定のブルーソーダだって」

「へぇ、夏でもないのに、変わった期間限定ね」

 ひと口飲むと、どこかで飲んだよ
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