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第6話

Author: サンニイチ
野良猫が突然、僕のそばに現れた。僕は驚いて、その猫もまた魂になっていることに気づいた。

「僕が彼を引っかいたのを恨んで、圭太に棒で叩き殺されたんだ」

僕は、猫が喋れるようになったことを喜んだが、この言葉を聞いて、笑えなくなった。

「ごめん……」

「いいんだよ。野良猫はそもそも長生きはしないしね。君について行けば、君のおばあちゃんにも会えるしね。

君のおばあちゃんはいい人で、美味しい鶏肉を食べさせてくれたんだ」

僕もおばあちゃんに会いに行きたい。けれど、僕はこの家から離れられない。

圭太はまだ、引き裂かれるような声で泣いている。実は、心のどこかで、僕は少し嬉しかった。

僕も、悪い子だった。

遺体は検死の結果、僕本人であると確認された。

だが、僕には頭を地面にぶつけた傷以外、他の傷はなかった。だから両親は無罪となり、帰宅した。

二人は黙って家に入り、抜け殻のようにソファに座った。

田中が圭太を連れて帰ってくるまで、彼らは呆けた表情で三十分近く座っていた。

「私……私は優太を虐待してなんかいない……」

母の声は、絞り出すようにかすれていた。

田中は冷笑した。

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