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第127話

Author: ラクオン
彼は笑みを含んで尋ねた。

「控えめにする?それとも派手に?」

「派手に」

私は一瞬の迷いもなく答える。

「任せろ」

山田先輩はうなずき、私を車へと促した。

「安全に気をつけて。何かあったら電話して」

その声は澄んでいて柔らかく、不思議と心を落ち着かせる力があった。

駐車場を出て、精算機の前で車を止めたとき、バックミラー越しにまだ同じ場所に立つ彼の姿が映った。

背筋を伸ばして立ち、視線は私の去る方向へ向けられているようだった。

もし、彼に長年心を寄せる相手がいると知らなければ――私のことを密かに想っているのでは、と疑ってしまったかもしれない。

慣れた道を辿りながら江川グループへ向かい、その途中で小林に電話をかけた。

「十分後、地下駐車場で待ってて」

「……み、南さん」

驚いたような声が返ってくる。

「わ、私いま忙しいんですけど」

「じゃあ、私がそっちに行こうか?」

わざと冷ややかに言うと、少し間を置いてから返事があった。

「……それなら、私が下に行きます」

ほんの少し、心のどこかで別の可能性を願っていた。

彼女ではないかもしれない。私のどこか別のと
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