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第926話

Author: ラクオン
「……で、なんだよ、その『ただし』は?」

清孝は答えなかった。

海人も無理に聞こうとせず、ただ黙って煙草をふかしていた。

だが最後には、清孝の方が我慢できなくなった。

「……お前さ、ちょっとは聞けよ」

「言いたいなら勝手に言えば?」

海人はそっけなく返した。

清孝は拳を握りしめ、数回深呼吸して、喉元まで出かかった罵声を飲み込んだ。

——この男とは、借りがあるし、関係も深い、利益も絡んでいる。でなければ、二度と関わりたくない奴だ。

「最近ずっと考えてんだ。俺は何でお前と友達なんだろうって」

「俺も何度か同じ疑問を持った」

その時、鷹が現れ、清孝にワイングラスを差し出した。

清孝は目を細めて聞いた。

「……まさか、それ、俺のワインセラーのやつか?」

鷹は口元を上げて笑った。

「限定品だよ」

清孝は、前世でどんな因果を積んだのかと恨みたくなる。

「その限定品、市場に出回ってても値がつかないんだぞ」

「知ってるよ。だから生きてるうちに飲んでみたくてさ」

「……」

鷹はグラスを軽く揺らして、香りを確かめ、一口飲んで満足そうに頷いた。

「やっぱ、いい香りだ
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