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第712話

مؤلف: 結奈々
この時、昭彦の手元にはすでに承輝がここ数時間の間に起こした出来事の詳細が届いていた。

すべての資料に目を通し終えた彼は、恭介が言っていた「少し複雑」という言葉の意味を理解した。

資料を見る限り、承輝の件には関わっている人間があまりにも多い。

だが……どうにも違和感がある。

「他には何かあるか?」昭彦は相手と電話で話していた。

「ありません」電話の相手は黒崎グループの現社長である江城和樹(えじょう かずき)だった。昭彦に対して、かなり丁寧な口調で話している。

「結果は三回も確認しました。間違いや見落としはありません。ただ……」

「何だ?」昭彦が尋ねる。

「調べるのがあまりにも順調でした」和樹は言った。「順調すぎるというか……まるで誰かがわざと道を用意して、この件を知りたい人間が遠回りせずに簡単に調べられるようにしていたみたいでした」

昭彦の目が鋭くなる。

間違いなく、遥真の仕業だ。

「あえて別の方法でもう一度調べますか?」電話の向こうから尋ねられる。

「必要ない」昭彦は時間を無駄にするつもりはない。

もしこれが遥真の仕業なら、どんな方法で調べ直したところで意味は
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