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第182話

Auteur: 金招き
香織という二文字を聞いて、圭介はようやく書類から目を離し、目を上げた。

すると恭平は得意げに、わざと書類を裏返し、圭介に写真と二人の名前を見せた。「見えますか?」

圭介の表情は水のように穏やかで、さざ波ひとつ立っていなかった。「恭平、俺は香織にもう用はない。お幸せに」

恭平は圭介がフリをするのが得意だと知っていたため、彼の皮肉を気にしなかった。「用はないとおっしゃいますが、それは会長に見る目がないということではないでしょうか。私は彼女に男がいたことを気にしません。それに、彼女はこれから私のものになります。私は彼女を手に入れることができたのは、彼女を手放し、私のところに行かせてくれた会長のおかげです。感謝しなければなりません。心配なさらないでください、私は必ず彼女を大事にします」

「失せろ!」圭介は書類の最後の署名欄に自分のサインを殴り書きし、そのまま書類を閉じて傍に投げ捨てた。

恭平は、春風がそっと頬をかすめるように笑い、打ちのめしたいような様子で言った。「土曜日ですよ、忘れずに来てください」

圭介は唇の端を上げ、その口角の弧が少し醜く見えた。

恭平は結婚式の招待状をしま
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