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第4話

Penulis: ころころおなか
「奥様、どうしてこちらに?」

声をかけられて、思わず目を見開いた。

そこに立っていたのは、司の秘書の桜田陽太(さくらだ ようた)だった。

私はやわらかく微笑んで尋ねる。

「司は?」

陽太は言いにくそうに視線を泳がせた。

「社長は、その……」

その様子を見れば十分だった。

どうせ、まだ理紗のそばにいるのだろうと思った。

小さくうなずく。

「そう」

離婚協議書を司のデスクの上に置いた。

そして陽太に言った。

「司が戻ったら、これを渡して。内容に問題がなければ、そのまま署名してもらって」

陽太は書類に目を落とし、驚いたように目を見開いたあと、私を見た。

けれど何も言わず、小さくうなずいた。

「かしこまりました、奥様。社長が戻られたら必ずお伝えします」

その返事を聞いてから、司のオフィスをあとにした。

家に戻ると、荷物をまとめ始めた。

司は会社にもいなかったし、家にも帰っていない。きっと今ごろは理紗のそばに付き添っているのだろう。

――そのほうがいい。

そのほうが、私にとっても気が楽だった。

荷造りの途中で、司から電話がかかってきた。

「もしもし、
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