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3. 「異世界ほのぼの日記」㉕

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2025-02-04 10:54:53

-㉕緊張の瞬間-

 ナル、ゲオル、そして光の3人は固唾を飲んで競争水面を走る6艇を見ていた。片手に丸めた出走表を握っている傍でスピーカーから実況の女性の声がしている。

実況「おはようございます、このレースから私カバーサが実況を務めて参ります。

 先程から川の流れが強くなっている競争水面でスタートライン上には横風が吹いて参りました、現在この状況でも人気は1番と2番(ふたばん)が集めております。

 2連単では1番-2番、1番-3番、2番-1番、そして2番-3番がオッズ1桁代での予選競争第4レースです。」

 光は他の2人以上に緊張していた、この世界での初レースだからだ。

光「ゴクッ・・・、お願い・・・。」

 そして、出走表をより強く握りしめた。

実況「スロー3艇、123、かまし3艇、456、枠なり3対3での進入です。

 進入はインコースから、1番2番3番、4番5番6番で・・・、いまああああ、スタートしました!

 全艇横並び一線でのスタートです、1周目の1マーク、逃げる1番ミイダスと3番フォールドの間を4番ナシュラがぐぐぅっと差し込んで参りました!」

ゲオル・ナル「4だと?!何だってー?!」
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」340

    -340 拘りって一体- 新しい副店長(予定)をそっちのけにしながら必死になってマークシートに予想を記入した「暴徒の鱗 ビル下店」オーナー・倉下好美、「別にSGとかでもないただの一般レースだし携帯のアプリで買えば良いんじゃねぇの?」と個人的に思ってしまうのは何となく俺だけであって欲しい。バハラ(当時)「もう・・・、気は済んだかい?息を切らしながらする程の事でもないと思うんだけどね?」ヤエル(当時)「そうだよ、あんたより時間が無いのはどちらかと言えばバハラの方じゃないのかい?それにこう言っちゃ悪いけどこのレースは内枠3艇が逃げるはずだから多分堅いよ?」バハラ(当時)「忙しいのに急に呼び出されて待たされるのは私じゃなくても誰だって嫌って事が分からないかい、それにここで働きながらでもレースを見続けているヤエルが言う程なんだから人気通りの決着になるかもだろ。」 周りから見ればそう見えるのかも知れない、しかし好美個人には必死になる理由があった様だ(※因みにですがこちらのヤエルさんは料理屋の女将さんであり決して予想屋さんではありませんので勘違いしない様に)。好美(当時)「そんな事無いもん、絶対このレース荒れるもん!!」ヤエル(当時)「もう・・・、こりゃムキになっちゃう悪いパターンだよ。それで「業務提携(さっき言ってたやつ)」はどう言う事なんだい?」 投票締め切りから数分の間はまだレースが始まらないのでその間に説明してしまおうという好美、こう言っちゃなんだが大切な事は焦ってはいけないと思うのだが聞こえている訳無いか。好美(当時)「バハラさん、確か家の畑って白菜も作っていたよね?」 やっと本題を話し出したか・・・、いつ話が進むかヒヤヒヤしてたんだよな・・・。バハラ(当時)「勿論さ、もうすぐ鍋料理が人気になる時期だからね。それに向けて栽培をしているけど、それがどうしたんだい?」 結愛が暑そうに見える長袖をよく着用している様に年中比較的温暖なこの世界でも少しヒンヤリとして鍋が恋しくなる時期がやって来る、特に夜に至っては日中との寒暖差が半端ではない事も事実と言えるだろう(まぁよく言う砂漠地帯みたいなもんだな、でもそれってバルファイ王国か・・・)。好美(当時)「それの一部を使ったキムチをうちで販売出来ないかなと思ってさ、それとヤエルさんのキムチも併せて販売させて

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」339

    -339 そう言えば・・・- 数分経過してやっと競艇場前におけるざわつきが治まって来た中、「そろそろか」と頃合いを見たバハラは『人化』して普段通りの状態へと戻った(と言っても元々混沌龍なので何方の姿を普段と呼ぶべきなのかが分からないが)。 一行は一先ず場内の店へと歩を進ませた。好美(当時)「相変わらずの有名人ぶりだね、やっぱりテレビの影響力を舐めてはいけないね。」バハラ(当時)「笑い事じゃないよ、まだ私の姿を見慣れていない人だっているんだからそれなりに気を遣わなきゃいけない事を分かっておくれよ?」 そんな中で場内を数分程歩き店へと戻ってきた、「やっぱりな」と思う人も少なくないと思うが好美の右手には出走表と投票用のマークシートが。バハラ(当時)「それにしてもあんたはいつでも「遊ぶ」という事を忘れないんだね、私も見習いたいわ。」好美(当時)「良いじゃん、趣味を持つことは良い事だと思うけどな。」女将「そうだよ、仕事ばかりの毎日じゃ疲れちまうからね。」 自然な感じで会話に入ってきたがバハラと女将は今日が初対面だ・・・、多分。バハラ(当時)「そう言えば好美ちゃん、こちらの方は・・・?」 優しい眼差しを向けて女将を手差しするバハラ、今ではすっかり有名人となった混沌龍と言えどしっかりと礼儀をわきまえている。好美(当時)「ここの女将さん、今日バハラさんに来てもらったのはこの人と業務提携を結んで貰おうと思ってさ。」女将「「業務提携」?!あんた唐突に何言ってんだい?!」バハラ(当時)「そうだよ、そう言う事はシューゴさんって人に相談しなきゃいけないんじゃないのかい?」 するとポケットからスマホを取り出した好美、画面上にはシューゴから来たメッセージが表示されていた。シューゴ(メッセージ)「「ビル下店」の事だから好美ちゃんの自由にしてくれて良いよ、何せオーナーは好美ちゃんなんだからね。」 よく見ると好美が「ビル下店」のオーナーを始めてすぐの日付となっていたが今はそれを気にする程の余裕なんて勿論ない、今話し合うべきなのは女将とバハラでどういった業務提携を行おうとしているのかという事。バハラ(当時)「ハハハ・・・、あんたって心底信用されているんだね・・・。それでどうするつもりだい?こちらの・・・、女将さん・・・、ってあんたよく見ればバハムートのヤエルじゃない

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」338

    -338 大人買いの理由- いつもの事だが光と女将は好美による奇想天外な行動に驚きを隠せなくなっていた、個人的には落ち着いて話を進行していきたいのだがいつも上手く行かないんだよな・・・。好美(当時)「本当にあんたって失礼な人だよね、それじゃあ全部私の所為みたいじゃん。」 そうは言っていないけど・・・、ごめんって・・・。光(当時)「まぁまぁ好美ちゃん、横から茶々入れてばっかりの奴の事は放っておこうよ。それにしても本当にこのキムチを全部買うつもり?結構な量みたいだけど大丈夫?」 この店は最終レースが終わる時間まで開店しているのでこのキムチも念の為にそれなりの量を用意する様にしているみたいだ、ただ全部買って貰えるという意味では女将は嬉しいかも知れないが内心では心配している事もあるみたいだ。女将「そうさね、好美ちゃんは拉麵屋さんやお店を経営しているから知っていると思うけどキムチって日持ちしないんだよ?こんなに買い込んで全部1人で食べ切れるのかい?」 女将が心配するのも無理は無い、冷蔵ケース一杯に入っていたキムチは大食いの好美と光からすれば食べ切れる量かも知れないが好美は別の案を企んでいる様だ。好美(当時)「違うよ、うちの店に置かせて欲しいの。」 やっぱりか・・・、好美の目が輝く時は絶対「商売事」が絡むんだよな・・・。女将「「うちの店」ってまさか暴徒の鱗やコノミーマートにかい?嬉しいけど白菜から全て手作りで作っているから毎日納品できるか分からないよ、それでも良いのかい?」 女将が先程言った言葉をしっかりと覚えていた好美、何かを思い出したのか何処かへと『念話』を飛ばした。好美(念話)「ねぇ、ちょっと来れない?競艇場の所の韓国料理屋さんなんだけど。」 光は『念話』の相手に微かにだが覚えがあった、ただその女性は声色からして何処か呆れている様に思えた。女性(念話)「好美ちゃん・・・、あんた店が忙しいのに遊んでんのかい?お店のオーナーって結構自由が利くんだねぇ。」好美(念話)「夜勤明けなんだから別に良いじゃん、働いていない訳じゃ無いから許してよ。私の事は兎も角、来れるの?来れないの?」女性(念話)「今「忙しい」って言ったじゃないか、ものの数秒で忘れちゃったのかい?」 好美は店の壁にかけてあった時計を確認した、時間的にもランチのピークタイムが過ぎたくら

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」337

    -337 客目線となって- ネフェテルサ競艇場にて続々とレースが進行していく中、場内にある韓国料理専門の食堂でサムギョプサルを楽しんでいた。そんな中、光が何故か辺りを見廻していたので好美はほんの少し不審に思っていた。好美(当時)「光さん、さっきからどうされたんですか?お知り合いの方でも来られるんですか?」 決して大きくないこの国において、「光の知り合いは好美とも知り合いである」と言う言葉を否定する事が出来ない気がする。その上好美の同棲相手で光の腹違いの弟も暫く登場してきていないのでそろそろ出て来ても良いのではないかとも思ってしまう、まぁこれに関しては俺の匙加減なのだが。光(当時)「い・・・、いや・・・。別に誰とも待ち合わせていないよ、それにこの国で待ち合わせするなら他にも良い場所があるじゃない。」 確かに市街地の真ん中にある噴水の前や「お風呂山」、それに王城やその隣の教会など待ち合わせに使えるスポットなどはいろいろあるはずだ。そんな中でこんな競艇場内にある食堂で待ち合わせる住民なんているのだろうか、いややはりここは異世界だからが故に十分にあり得る話なのかも知れない。好美(当時)「何言ってんの、私ここで遊ぶ時は絶対この食堂の前で待ち合わせるもん。」 そうなんすか・・・、何かすんません・・・。ただこのままでは一向に話が進みそうに無いのでお許し下さい。好美(当時)「もう・・・、それでどうされたんです?誰かとの待ち合わせじゃ無いんだったら何か探し物ですか?」 美味いサムギョプサルで白飯やビールがどんどん進んで行く中、光は1人物足りなさを感じていた様だ。おいおい、それ以上の贅沢なんてあるのかよ。光(当時)「私ね、このお肉をキムチと一緒にサンチュで巻きたいなと思ってたのよ。」 韓国料理を提供する店でキムチが置かれていない事が果たしてあっただろうか、いややはりこういった事も「異世界が故に・・・」と言える可能性が無くも無い。好美(当時)「それ私もしたいです。あの・・・、これじゃ無かったですか?」 卓上で薄い冷却魔法の膜の様な物で包まれた茶色の壺を指差した後にその蓋を開ける好美、中には「当然」と言った様によく漬かっているキムチがたっぷりと入っていた。光は自らの興奮を抑えつつ小皿2枚に取り分けて好美と1口、すると・・・。2人(当時)「これこれ・・・、やっぱ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」336

    -336 遊びまくる転生者達- 第4レースにおいて頭2艇が2週目の2マークへと差し掛かったボートレースネフェテルサにて多くの観客が肩を落とし、諦めた様に各々が持っていた舟券をゴミ箱へと捨てに行こうと向かう中で好美は1人息を飲んで決着の時を待っていた。因みにこのまま好美が持っていた5-4-2での決着となればこの競艇場始まって以来の最高配当となる様だ、ただ「勝負は下駄を履くまで分からない」と言う様に最終周回で勝負がひっくり返る可能性も十分あり得るので決して気を抜いてはいけない(俺も鳴門場外でずっと緊張していた記憶があるな)。好美(当時)「何でよ、ここまで来れば勝負なんて決まった様な物でしょ。」 分からんじぇ、さっきの様な突風がまた吹いたら勝負が大きく変わるかも知れんやろ。ほれにここはわいらの地元である鳴門競艇場(徳島)と違って流れの激しい河川競艇場じぇ、下手な奴じゃったらターンする時に外に流れたり減速しすぎてそキャビる(その場でとまる)時やってあるじゃろうが。好美(当時)「いけるもん、我がが買うた4号艇と5号艇は両方ともチルト0度じぇ?ほれで1周のタイムが1番時計と2番時計を占領しとるけん信じとるもん。」 待てぇや、落ち着いて出走表を見てみんかい。支部や級別から考えても4号艇の方が腕持ちだって事は一目瞭然じゃろうが、逆転すればおまはん終わるじぇ?光さんに飯奢らないといけなくなるんじぇ(※光は好美が勝っても奢って貰うつもりでいるみたいだが)?好美(当時)「嫌じゃ、勝ったお金でお酒のおつまみを買うつもりなんじゃ!!」 かなりの高配当を手にしてでも買いたい酒の肴け・・・、ってどんだけ高い肴を買うつもりじゃい!!好美(当時)「勿論私が呑む様に買うつもりではあるけど店でも提供出来ればと思っとんのんじぇ、ほれなりに量が必要なの作者なら分かるじゃろ?」 おいおい、まさかと思うけどお前が今賭けてる金って店の経費ちゃうんえ?好美(当時)「失礼な事を言わんとって、ちゃんと私の口座から卸した軍資金で来とるもん!!あんな、いくらオーナーじゃからって店の金に手を出す訳無いじゃろ!!」 すんません・・・、大変失礼致しました・・・。 それで光さん・・・、恐れ入りますがレースの方はどうなっていますかね・・・?光(当時)「えっ・・・?!えっとね・・・、今最終周回のバックストレ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」335

    -335 またもや・・・- 突然だが話は数か月程前に遡る、好美は偶然休みの合った光と共にネフェテルサ王国にある競艇場にいた。2人共考える事は同じ、「大穴を当てて美味い物を食う」事であった。簡単そうに言うが俺の経験からして公営競技での勝負がそこまで上手く行くとはハッキリ言って思えない。光(当時)「次のレースは間に合いそうに無いから見送って、その次から買う事にしても良いよね。私朝ごはんまだの、付き合ってくれない?」 しかし光の希望は速攻で崩れ去った、好美はここに来るまでに新聞や近所で入手していた出走表を利用して既に予想をしていたが故に何の抵抗もなくマークシートの記入を終えて発券機へと一直線に向かっていた。光(当時)「ちょっと好美ちゃん・・・、もう少し考えてからでも良いと思うんだけど。」 彼氏の姉の言葉も空しく、投票を続ける好美。自分の予想によっぽどの自信がある様だが大丈夫なのだろうか。光(当時)「ねぇ、お小遣いはもうちょっと大切にした方が良いと思うんだけど?」 ここでようやく好美が口を開いた、ただ相当自身に満ち溢れている様に思われる。好美(当時)「大丈夫ですって、実はさっきから詳しい情報を携帯で見てたんです。」 実は街中のカフェで2人が待ち合わせてからと言うもの、好美はずっと携帯(スマホ)と睨めっこしていた。まぁ・・・、よくある事かと俺は許容していたが。光(当時)「だからって絶対当たるだなんて保証は何処にも無いでしょ、もしそれで外れたらあそこの食堂で何か奢ってね?」 そこは「勝ったら奢ってくれ」と言うべきだがきっと保険をかけたんだろうなと思われる、きっと勝った時も「儲かったんだから取り分をくれ」とせがむんだろうな・・・。好美(当時)「駄目ですよ、勝ったらやろうと思っている事があるんですから。」光(当時)「・・・?」 疑問が残る光をよそにレース開始のファンファーレが場内に鳴り響いた、多くの観客が一斉に息を飲みながら競争水面を見つめる。勿論好美もその1人だった、ただ好美の場合は訳が違う気がしたが今は気にしない方が良いんだろうな。 静寂の中、未だ現役で担当するカバーサによる実況が鳴り響いた。カバーサ「おはようございます、このレースからご観戦のお客様も少なくは無いのでございましょうか。まぁ・・・、それは良いとして・・・。今現在こちらネフェテルサ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」71

    -71 弁当の行方は結局- 複数の従業員に抑えつけられながら、結愛は光明の『瞬間移動』によりバルファイ王国にある貝塚財閥本社へと帰って行った。結愛「やめろお前ら、せめて一口だけでも食わせてくれ!!」 食い意地を張る妻をよそに周囲への気遣いを忘れない夫は、好美達に優しく声を掛けた。光明「好美ちゃん、うちの結愛が本当ごめんね。それとお2人もお騒がせしました。」 数人の男女がその場から即座に離れていくのを見て、貝塚財閥の実情を知ったライカンスロープ達は顔を引きつらせていた。ヤンチ「大企業の社長ってのも大変なんだな。」ケデール「どっちかと言うと結愛社長の方が皆に迷惑を掛けていた風に見え

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」65

    -65 大家が眠る裏で- 時計の針が2時前を指し示し、好美が夜勤なので一睡すると戻った一方で一旦電話から抜けたヤンチは早速美麗の指定した番号の駐車場を確保する為に相談も兼ねて弟に連絡を入れた。ただ自分達が兄弟だという事自体が発覚して殆ど間もないというのに大丈夫なのだろうか、一先ず様子見してみようか・・・。ヤンチ「ケデール、ちょっと時間あるか?」 調理場の裏でオレンジジュースの入ったグラス片手に電話を掛けたヤンチ。ケデール(電話)「に・・・、兄さん。どうした、唐突に。」 未だヤンチの事を「兄」だと呼ぶ事すらうまく出来ないのに業務提携や店の経営など共に出来るのだろうか。ヤンチ「慣れて

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」64

    -64 駐車場探しから始まった商売話- 電話の向こうにいる焼肉屋の板長の厚意により中型車も置ける駐車場を借りる事が出来た好美、ただとある懸念材料を思い出していた。 好美のマンションとヤンチの店はそれぞれ街を挟んで反対側に位置している、それが故に利用者としての目線から考えると少々不便さがあるのだ。大家の声色から心中を読み取った板長は、好美を安心させようとこう伝えた。ヤンチ(電話)「大丈夫ですよ、うちの店の駐車場と言っても今建設している2号店の物の事ですから。」 実は数か月程前から弟であるケデールの肉屋と業務提携を結ぶ事になり、その第一歩として好美のマンションの2つ隣に店を構える事になっ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」59

    -59 斬新な登場- 好美は冗談のつもりで「同棲してみれば?」と言ったつもりだったが、久々の再会を果たした2人はその場の流れからかなり真に受けていたみたいだ。美麗「好美、いくら何でも「はい、そうですか」でスタート出来る物じゃないと思うんだけど。」秀斗「そうだよ、荷物の移動は『転送』や『アイテムボックス』で何とかなるとしてもバルファイ側の不動産屋にどう説明するんだよ。」 冗談ではなくなってきたと察した好美はほぼやけくそ気味の勢いで話を進めだした。好美「じゃあ、そのバルファイ側の不動産屋に話をつければ良いって訳よね。」美麗「確かにそうだけど、すぐに行ける所じゃないでしょ。」 貝塚財

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