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6. 「あの日の僕ら2」77

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-12-22 11:06:02

-77 幹部として、そして息子として-

 豊が阿久津組の幹部として活躍している光景を組長は嬉しく思っていなかった、寧ろ後悔をしていた。本当に暴力団の人間として生きていたいと思っているのだろうか、本人の意志なのだろうかと。

 幼少の豊を山中で拾った時はこんな事になるとは思ってもいなかった、本来は普通の子供の様に義務教育や高等教育を受けさせて立派な社会人に育てようと誓っていたのだ。

 それが故に、敢えて豊には「阿久津」の姓を名乗らさせず、親から貰った「渡瀬 豊」の名前を大切にするように伝えていた。決して明の二の舞にならない様にする為だ。

 ある晴れた日曜日、縁側から自宅の庭園にあり複数の鯉が泳いでいる小さなため池を眺めていた組長は豊を自分の下に呼び出した。

組長(当時)「ああ豊・・・、来たか。おはよう。」

豊(当時)「おはよう父ちゃん、何だよ朝から。」

 組長と幹部の関係以前に義理ではあるがやはり親子なので2人は互いを「豊」、そして「父ちゃん」と呼び合っていた。

組長(当時)「急に呼び出して悪いな、1つお前に聞きたい事が有るんだ。」

豊(当時)「聞きたい事って何だよ。」

組長(当時)「い
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    -181 国王の性格と現状- 「やはりか」という言葉を頭に思い浮かべながら2人は店主の行動のおかしな点を指摘した、自分がやっとの思いで出そうとした店だと言うのにどうして兄の発言に合わせる必要があったのだろうか。守「あの・・・、どうしてロラーシュ大臣を待つ必要があると言うんです?」好美「そうですよ、この店の店主はランバルさんなんだからご自分で決めて開けてしまえば良いじゃないですか。」 確かにそうだ、洋食と拉麺のコラボを実現したいのなら店を開店させてから商品を考えてしまえばいい話だと思われるが。ランバル「それがですね・・・、自分が店主をやらないと意味が無くなる、王様に何を言われるか分からないと言われましてね。」好美「そんなの横暴ですよ、突然やってきて店の改装費用や調理器具等の手配は全てランバルさんがやったってのにいきなりやって来て自分が店主をやるだなんてふざけているにも程があります!!」 好美の言っている事は確かに正しい、しかし興奮しても話が前に進む訳では無いので一先ず守は恋人を制止する事にした。守「好美、落ち着けよ。今お前がどうこう言ったって仕方が無いだろう。それで・・・、どうしてその場でお兄さんに何も言わなかったんですか?」ランバル「言わなかった・・・、と言うより言えなかったんです。何分、自分の意見を言うだけ言ってすぐに出て行っちゃったんですから。」 おいおい守、さっきの店主の話をちゃんと聞いてなかったのかよと言いたいところだが今はやめておこう。1国の大臣により多くの者達が巻き込まれる予感がする重要な案件を話し合っているのだ、これは邪魔する訳にはいかない。好美「一先ずデカルトさんに話を通すのが先決なんじゃない?1番の言い出しっぺは他でも無いあの人なんだからさ。」ランバル「王様にそんなの言いづらいですよ、私はただのいち庶民なんですから。」守「しかしこのままだとロラーシュ大臣の思うつぼですよ、何とか手を打って貰うべきだと思います。」 善は急げと言わんばかりに好美はデカルトに『念話』を飛ばして聞いてみる事にした、そう言えばここは異世界だったなと言いたかったがよく考えてみれば2人に接点なんてあったのだろうか。好美「デカルトさんとは呑み友なのよ、パルライさんの紹介で一緒に呑む様になったの。」 どうやら「暴徒の鱗」の支店をダンラルタ王国に出すと

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」180

    -180 力になれるか- やはり一国の王城で大臣をしているからか、もしくは過去のやらかしをナルリスから聞いていたからか、好美がロラーシュの事を知らない訳が無かった。きっと渚の屋台での修業の相談を受けていた1人だったからという理由が1番だと思われるが好美にとってはどれでも無かった様だ、好美が大臣の過去のやらかしを初めて知ったのはテレビのニュースでだった上に王城の者で会った事があるのはパン屋でひっそりと働く王族達だけであった。ランバル「ああ・・・、あのニュースですか・・・。あれが報道された時私も恥ずかしくて顔を赤くしちゃいましたよ、本当に情けなくて仕方ありませんでした。」 兄の黒歴史を滲む汗を拭いながら話す弟、ただ今聞きたいのはそんな事では無い。守「それで・・・、ロラーシュ大臣がこの店に来た時に何を言ったんです?」ランバル「ああ・・・、そうでしたね。ついつい忘れかけていましたよ。」 顔を赤くしながら頭を何度も下げる店主、どうやらこういった行動は癖だと言っても良い位によくやってしまうらしい。ランバル「私も小耳に挟んだだけの話だったんですが兄は王様から「暴徒の鱗」という拉麵屋の支店をこの国に出す為に修業をして来る様に命じられた様なんですね、ただその直後に何処からか私が店を出すと言う話を聞きつけて飛ぶ様に帰って来たんです。この店の開店を数日後に控えていたその時、そこのドアを勢いよく開けて私に言って来たんです。」 ランバルは店の出入口を指差しながら続きを語った。ランバル「「ランバル、良かったら洋食と拉麺を融合した店を出そう!!俺が今受けている修業が終わるまで店を開けずに待っててくれ!!絶対だぞ!!」とだけ私に告げてすぐに出て行きました、兄は昔から言い出したら聞かない人でしたから私も何も出来なくて今に至る訳なんです。」守「そうですか・・・、困ったもんですね・・・。好美、何とか出来ないか?」 その場で力になれそうなのは他でも無く好美だった、やはり優秀な起業家なうえに「暴徒の鱗」の経営者の1人だからだ。好美「私?うーん・・・、ちょっと考えてみないと・・・。」 流石に他店の、ましてや渚の経営する屋台の事に付け入るのは気が引けた、ただ話の流れが読めない店主はただただその場でポカンとしていた。ランバル「あの・・・、どう言う事です?」 好美はため息をつきながら

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」97

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」96

    -96 社長の拘りから- いつの間にかレストランにいた社長に好美は美麗について聞いておこうと思った、自分も人の事を言えた状態ではなかったが泥酔されては聞ける事もきけなくなってしまう。好美「ねぇ結愛、さっき美麗から聞いたんだけど新しい社屋を作るのが遅れてるって本当なの?」 ビールが並々と注がれたグラスを片手に結愛はゆっくりと答えた、どうやら原因(と言うより理由)は結愛自身の拘りにある様だ。結愛「ああ・・・、実はミスリル鉱石が数年に一度の不作になっている様なんだ。」好美「ミスリル鉱石?何の関係がある訳?」 結愛が言うには貝塚財閥関連の建物の外壁には必ず溶かしたミスリル鉱石を塗っている

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