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6. 「あの日の僕ら2」77

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-12-22 11:06:02

-77 幹部として、そして息子として-

 豊が阿久津組の幹部として活躍している光景を組長は嬉しく思っていなかった、寧ろ後悔をしていた。本当に暴力団の人間として生きていたいと思っているのだろうか、本人の意志なのだろうかと。

 幼少の豊を山中で拾った時はこんな事になるとは思ってもいなかった、本来は普通の子供の様に義務教育や高等教育を受けさせて立派な社会人に育てようと誓っていたのだ。

 それが故に、敢えて豊には「阿久津」の姓を名乗らさせず、親から貰った「渡瀬 豊」の名前を大切にするように伝えていた。決して明の二の舞にならない様にする為だ。

 ある晴れた日曜日、縁側から自宅の庭園にあり複数の鯉が泳いでいる小さなため池を眺めていた組長は豊を自分の下に呼び出した。

組長(当時)「ああ豊・・・、来たか。おはよう。」

豊(当時)「おはよう父ちゃん、何だよ朝から。」

 組長と幹部の関係以前に義理ではあるがやはり親子なので2人は互いを「豊」、そして「父ちゃん」と呼び合っていた。

組長(当時)「急に呼び出して悪いな、1つお前に聞きたい事が有るんだ。」

豊(当時)「聞きたい事って何だよ。」

組長(当時)「い
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