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6. 「あの日の僕ら2」⑮

Author: 佐行 院
last update Last Updated: 2025-11-08 07:45:31

-⑮ 既視感と涙の正体-

 数分前の事、息を荒げて守の腕を強く引く真帆の様子を見て辺りを見廻した美恵は、近くののぼりや仄かに匂ってくる料理の香りからキッチンカーがすぐそこの公園に多数止まっている事を知り、懐の財布から2000円を取り出して2人を呼び止めた。

美恵「ちょっと待って、これ持って行きな。守君には重要情報をくれたお礼、それと真帆ちゃんには怖い想いしたと思うから少ないけどヤケ酒代。」

真帆「ありがとう美恵おば・・・、お姉さん、でも良いの?」

美恵「良いのよ、個人的にお小遣いあげたくなったから何も言わずに持って行って頂戴。」

守「ど・・・、どうも。」

 守からすれば大したことをしたつもりは無かったので素直に受け取りづらかったが、すぐにそんな事など気にならなくなってしまった。

 目的の公園に入ると先程から微かに匂って来た香りが一層強くなった、多数ののぼりと共に沢山のキッチンカーが並んでいて真帆が目を輝かせていた。

真帆「守兄ちゃん、早く早く!!」

守「う・・・、うん・・・。」

 興奮により真帆の力が一層強くなったので守は一瞬躓きかけたが何とか追いついた、並んだキッチンカーの近くに到着すると真帆は早速吟味を始めた。

真帆「何にしようかな、何から行こうかな・・・。」

 真帆の「何から」という言葉に少し嫌な予感がした守は一先ずビールを買いに行く事にした、それを見かけた真帆は自分の分もと頼んでまた吟味をし始めた。

 公園内にはテーブルが多数並んでいて、多くの客が飲食を楽しんでいた。守はすぐ近くに空いているテーブルを見つけるとそこに真帆のビールを置いてゆっくりと呑み始めた。

 それから数分後の事だ、守の目には驚愕の光景が・・・。

守「げっ・・・、マジか・・・。」

 真帆が大量の料理を乗せた皿を運んで来た、ほぼほぼホテルのビュッフェ感覚と言った所か、正直言っていくらかかったか想像したくはない位だ。しかし驚くのはまだ早かった、真帆が皿を置いた瞬間に放った言葉に守は開いた口が塞がらなくなってしまったのだ。

真帆「これで・・・、足りるかな?」

 周りの全員から「十分だろ」と言わんばかりの視線を感じた守は一先ず真帆を座らせる事にした。

守「冷めちゃったら勿体ないから食べようよ、それにビールもぬるくなっちゃうだろ。」

真帆「そうだね、ごめんごめん。」

 真帆は守と乾杯すると購入した料
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