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7. 「異世界ほのぼの日記3」58

Author: 佐行 院
last update Petsa ng paglalathala: 2026-02-09 08:43:21

-58 心中-

 懐からスマホ(らしき物)を取り出した女神は何故か少し南部よりの阿波弁混じりで話していた、相手が徳島関連の神なのだろうか・・・。

クォーツ「ん?うん・・・、うん・・・、ほれ、ほんまけ?!え?!我がから言うんえ?!ほれはほうやけんどな・・・、しゃあないな・・・。」

 クォーツの表情からあまり良い情報が来なかった事を察した一同・・・。

守「あの・・・、安正は・・・?」

クォーツ「えっとな・・・、凄く言いづらいんだが好美のはとこである森田真美と良い感じになっているみたいだぜ・・・。」

好美「えっ?!真美とですか?!」

 女神が言うにはきっかけは美麗の葬儀での事だったそうだ、これもまた偶然だが元々安正本人にとって「高嶺の花」と言えた美麗の死による相当な辛さで泣き崩れてしまった安正を気遣って介抱した真美に安正本人が惚れてしまったのだという。

クォーツ「まぁ・・・、あれだ。俺には全てを理解する事は出来んが男特有の性格というやつじゃねぇのかな。一度でも優しくされた女に惚れやすい奴って多いじゃねぇか。」

 きっとこの感情は好美が死んで間もない頃の守にも、そして下手をすれば秀斗を失った
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    -370 事情- 昼食をとりながらケデールと豚肉の売買契約交わしてから数十分経った頃、これから出す料理の監修をお願いしたお店が従業員の実家だった事を知ったシューゴは「より一層監修をお願いしやすい」と踏んだので屋台を営業するついでにバルファイ王国にある新店へと立ち寄りピューアを呼び出そうとしていた。 各々の家庭には各々の事情があるはずなのだが1号車の店主の心中には「父親は息子に厳しく娘に甘い」というイメージが強く根付いていた様だ、個人的な考えだけで物事を進めるのは良くないと思うのだが・・・。シューゴ「ピューアさん、お久しぶりです。」ピューア「あらまぁ!!お久しぶり・・・、と言っても何か変な感覚ですね。」 こうやって2人が顔を合わせるのは確かに久々ではあるが、『念話』でちょこちょこ話してはいるので「久しぶり」という言葉が正解なのかどうかが分からないでいる。ピューア「珍しいじゃないですか、今日はどうされました?」シューゴ「ちょっとお2人・・・、と言うよりピューアさんに御報告があるんです。」ピューア「「私達2人に報告」ですか、じゃあイャンを呼んで来た方が良いですね。」シューゴ「いえいえ、皆さんお忙しいでしょうからイャンダさんには後で改めてご報告させて頂きます。」ピューア「そうですか・・・、そう言えば先程「と言うより私に報告」って言っていましたもんね。どうしてイャンじゃなくて私になんです?」シューゴ「実は折り入ってピューアさんにお願いがあるんですよ、これから提供する料理についてなんですが。」 「豚肉料理」と「朝食」というキーワードだけは聞いていた上級人魚(ニクシー)、「朝の時間帯に提供する豚肉料理と言えば・・・」と豚肉や野菜の優しい風味に溢れるある料理を思い浮かべた。ピューア「朝に出すんですよね、という事は「豚汁」とかですか?」 この3国において、特にこのバルファイ王国では夜から翌朝の時間帯と日中における気温差がかなり激しいのでピューアは出汁香る温かな豚汁を提供するお店があるとありとあらゆるお客さんに喜ばれるのではないかと踏んだらしい。シューゴ「良いですね・・・、それも良いアイデアとして取り入れる事を検討してみましょう。ただ実はね・・・、今日お伺いした理由は別の料理なんです。」ピューア「「別の料理」・・・、ですか?」 実は「ビル下店」でも結

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    -369 貪欲- ピューアが「暴徒の鱗」に就職してから結構な月日が流れていたのにも関わらず、自分が新店で出す料理の監修をお願いした店がまさか上級人魚(ピューア)の実家だったなんて思いもしなかったシューゴ。「ビル下店」新設の際に行った採用面接の時に履歴書(ギルドカード)を見て名前を憶えていたはずだと思われるが、先程も言った様に結構な月日が流れているので仕方が無いのかもしれない。シューゴ(念話)「待てよ、どうして「C’ s キッチン」がピューちゃんの実家だって分かるんだよ。」ケデール(念話)「自分で言ってたのに分からないのか?」 数秒程しか経過していないはずなのに自分の発言をすっかり忘れてしまっているシューゴは『アイテムボックス』から「暴徒の鱗 全従業員名簿」を取り出した、そこには面接の際に確認したギルドカードと同様の情報が記されていた(勿論情報漏洩防止の為に社外秘な上に持っているのはシューゴだけである)。シューゴ(念話)「ピューちゃんね・・・、あった。」 そこにははっきりと「ピューア・チェルド 種族:上級人魚(ニクシー) 出身地:ダンラルタ王国」と記されていた(これ以上書いてしまうと情報漏洩で怒られてしまうのでやめておこう)、そういう物を持っているならちゃんと見ておこうよとつい思ってしまうがこれが貝塚財閥(結愛)なら騒動となってしまう。シューゴ(念話)「本当だ、ファミリーネームが「チェルド」だね。だからかな・・・、今回の件を快諾してくれたのは。」 「それは違う」と否定するべきなのかもしれない、俺個人的には「暴徒の鱗」自体がこの世界において頭角を現して来たからだと思ってしまうのだが経営者からの目線から言えばやはり謙虚になりたい(謙遜するべき)と感じてしまったのだろう。ケデール(念話)「それにしてもチェルドさんの所に監修をお願いして何を出すつもりなんだ?まさかと思うがあの店の有名な豚カツをそのまま出す訳じゃ無いだろう?」シューゴ(念話)「流石にな、そんな事をしてしまうと「コラボ」や「監修」の域を越えて「暖簾分け」にまでなりかねないからな。俺だって気が引けるよ。」 現時点でも「名物」と言える料理がある「暴徒の鱗」が提供したがる新たな料理とは何なのだろうか、正直あるかどうかも俺には分からない。ケデール(念話)「じゃあ何なんだよ、お前はまだ欲張るつもり

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    -368 新店のプラン- シューゴ直々の『念話』に応えて新店に出す豚肉の受注を請け負ったケデール、友の熱意にやられたというと響きが悪いかも知れないが期待に応えることが出来るように努力しようと誓ったのは良いものの何処か引っ掛かる事があった。ケデール(念話)「シューゴ、ちょっと良いか?」シューゴ(念話)「何だよ、改まった様に。」 誰だってこういった入りから話を変えられてしまった場合が苦手だったりする、シューゴは「何の用なんだろう」と少しオドオドとしながら用事を伺う事に。ケデール(念話)「ただ気になっただけなんだけどさ、シューゴの所で「豚肉」と言えばご自慢の叉焼があるのにそれ以外に何を出そうってんだよ。まさかと思うがまた好美ちゃんの店みたいにするつもりか?」 今更言う事でも無いのだが、好美がオーナーとなっている「ビル下店」は本人たっての希望で拉麵屋と中華居酒屋を兼ねた店舗となっている。転生前に世話になった「松龍」の味を大切に守りたいという気持ちが強かったが故のリクエストがフルに活かされた店舗である、だがそれが故に「暴徒の鱗」内でメニュー数が1番多いのも事実なので開店当初は肉の受注を請け負っていたケデールの店もやはり初日から大騒動だった。商売人としてこんな事を言ってはいけないのは分かるのだが、「もうあんな目に合うのは御免だ」と言う気持ちが未だに残っていたのだ。シューゴ(念話)「流石にあんな感じの店は好美ちゃん以外の従業員には荷が重い気がするよ、あの店だから出来る事だから「独自性を持たせる」という意味でも「ビル下店」の真似は決してしない様にしようと思ってね。」 屋台を含めて数々の店舗が各々の「アイデンティティ」を持っている理由はそこだったのかもしれない、「この店にしか出来ない事をやろう」という想いを大切にしたいという信念を感じる。ケデール(念話)「じゃあどうするつもりなんだよ、叉焼や「ビル下店」で出している中華料理以外に豚肉料理なんてお前の所じゃ出していなかっただろう?」シューゴ(念話)「それがさ・・・、1つだけプランがあるんだよ。」ケデール(念話)「プラン・・・?また面白い事を考えているんだな?」シューゴ(念話)「そうなんだよ、実はさ・・・。」ケデール(念話)「待て待て待て・・・!!それって俺が聞いても良い事なのか?」 普通まだ開店してもいない

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