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第10話

Author: 火鍋ルル
無事に空港に到着すると、司はすでに長い間待っていた。詩織がやって来るのを見て、満面の笑みを浮かべた。

「詩織、こっちだ!」

詩織は待合室で彼女に向かって懸命に手を振る司を一目で見つけ、急いで駆け寄った。「先輩、ずいぶん待ちましたか?」

「いや、そんなに待っていないよ」司は首を振り、質問を答えつつ、彼女の荷物を受け取って預け手続きをしながら、続けた。「本当に決めたのか?」

詩織が長い間家族の決めた通りに生きてきたので、突然そこから逃げ出して新しい環境に慣れないかと、司は少し心配していたのだ。もちろん、彼女自身を信じていないわけではなかったのだが。

ところが、詩織はバッグから受け取ったばかりの離婚届受理証明書を取り出し、真剣な様子で頷いた。「先輩、心配しないでください。私が決めたことです。絶対に後悔しません」

「じゃあ、行こうか!」

二人は肩を並べて歩き出した。今回は、誰も遅れることはなかった。

......

彰人が家に戻ったのはすでに夜だった。いつもなら彼女のために一灯だけつけてある別荘が、今回は真っ暗で、手を伸ばしても指が見えないほどだった。

「詩織......詩織
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