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第5話

Auteur: パクチー好きの静香
「どうして腹が平らになってるんだ!」

海翔の声は耳をつんざくほど大きく、片手で私を地面に押さえつけ、もう一方の手で何度も腹を確かめている。

子どもが本当にいなくなっていると分かった瞬間、彼は目を赤くし、その場で呆然と立ち尽くした。

綾が口元を押さえ、甲高い声を上げた。

「人間じゃないわ……自分の子どもを殺すなんて!」

その目には興奮が宿り、彼女は海翔の腕を掴んで急かした。

「海翔さん、こんな女にまだ未練あるの?早く婚約を解消して!」

海翔は震える手で私を掴み、理由を問い詰めようとした。

だが私は反射的に彼を平手打ちし、そのまま病室を飛び出した。

「先生!先生、早く来てください!」

慌ただしい足音とともに、医師や看護師が次々と駆けつけた。

母はすぐに集中治療室へ運ばれていった。

海翔はその後ろを追いながら、苦悩と混乱を顔に浮かべている。

「どうして急に倒れたんだ?それより、なんで子どもを堕ろしたんだ!」

頬に残る手形もそのままに、彼は私を鋭く問い詰めた。

どうして?

前世と同じ結末を迎えたくなかったから。そして、こんな男を我が子の父親にしたくなかったから。
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