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第14話

Auteur: ハッピーハンター
若葉は、地面で虫の息になっている両親を見て、体をがたがたと震わせている。

彼女は涙と鼻水をだらだらと流しながら、仁に懇願した。「仁、私が悪かったわ……だから、お願い。許して……」

しかし、仁は何も言わずにただ若葉の顎をくいっと持ち上げる。

両親がボディーガードによって、外へと運ばれていくのが目に入り、若葉は何とか止めようと思ったが、仁に胸を強く蹴られてしまった。

「うっ――」彼女は血を吐くと胸を押さえ、焦点の合わない目で叫ぶ。「やめて!私は岩崎家の令嬢よ……」

「こいつを連れていけ」仁の声には、温度がまったくなかった。「まずは平手打ちから始めろ」

大柄なボディーガードが二人やってきて、若葉の両腕をがっしりと掴み、地下室へと連れていく。

バシッ。

乾いた音が地下室に響いた。若葉の顔が横を向くと同時に、彼女の口の端からつーっと血が垂れる。

「離して!いやあああ――」

彼女が叫んだ途端、ボディーガードは反対側の頬を、再び思いっきり叩いた。

ビンタの音が次から次へと、がらんとした地下室に響きわたる。

若葉の叫び声は、甲高い悲鳴から嗚咽に変わり、最後には声も出なくなった。

彼女の頬はパンパンに腫れあがり、もう目を開けることさえ難しい。

夕方になるころには、若葉は人形のようにぐったりと床に倒れているだけだった。口の端からは血の混じった泡がこぼれ、呼吸も弱々しい。

地下室に入ってきた浩平は小声で言った。「社長、彼女は気を失ってるようです」

しかし、仁にやめる気はまったくなかった。「吊るせ。氷水で目を覚まさせてやれ」

ガチャンと鉄の鎖が音を立てる。つま先がかろうじて地面に付かない高さで、若葉の体は鉄骨から吊るされた。

そして、氷水を頭から浴びせかけられた若葉は激しく痙攣し、叫びながら目を見開く。

目の前の男を見て、若葉はとてつもない恐怖に包まれた。

佳奈というストッパーがなければ、仁は完全な狂人なのだと、若葉はようやく悟った。

仁が手招きすると、十数人のボディーガードが訓練用のゴム弾銃を手に集まってきた。「いいか、お前ら。これから、こいつがお前たちの射撃訓練の的だ」

「やめて!」必死にもがく若葉の腕には鎖が食い込み、肌が赤くなっている。「仁、いっそのこともう殺して!」

しかし、次の瞬間には銃声が響いた。

ゴム弾が体に当たり、突き刺すよ
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