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第179話

Penulis: フカモリ
ハンバーガーショップに着くと、窓際の席を選んだ。真琴と天音がソファ席に並んで座り、智昭が向かいに座った。

久しぶりの外出に天音は大喜びで、ハンバーガーとポテトを満面の笑みで頬張り、時折、小さな手でポテトを掴んで真琴や智昭の口に運んでくれた。

真琴も甲斐甲斐しく世話を焼き、ナプキンを襟元に挟んでやり、口や手が汚れるとすぐに拭いてやった。

天音の世話をしながら、真琴はふと、亡き母のことを思い出していた。

記憶の中にある、あの僅かばかりの母の愛を。

母がもっと長くそばにいてくれたら、子供時代はもっと幸せだっただろうか。

もし、信行との結婚生活がまともなものだったら……今頃、自分も母親になっていただろうか。

昼食後、二人で天音を病院に送り届け、昼寝をするのを見届けてから、智昭は真琴を乗せて会社に戻った。

ハンドルを握りながら、智昭は真琴を見て言った。

「辻本さん、天音に付き合ってくれてありがとう」

真琴は微笑んで答えた。

「いいえ。子供は素直で可愛いですから。私にとっても良いリフレッシュになります」

真琴が言うと、智昭は後部座席から赤い招待状を二通取り出して渡した。

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