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第196話

Auteur: フカモリ
二人は向かい合って座り、駒を並べ終えると、静かに一手目を指し始めた。

真琴が桂馬を跳ねると、貴博も応じるように桂馬を跳ねる。

パチ、パチ、と駒音が響き、数手進む頃には、周りに黒山の人だかりができていた。

二人の指し筋を見て、さっきまで対局を楽しんでいた老人たちは、若者たちの頭の回転の速さに舌を巻いた。特に、真琴の打ち筋には一目置いたようだ。

このおとなしそうで目立たないお嬢さんが、どこの誰かは知らないが、将棋の腕前は相当なものだ。彼ら年寄りが束になっても勝てるとは限らんぞ、と。

一局の手数は短いが、貴博の攻めは変化に富み、真琴も決して譲らない。

その時、盤面を覗き込んでいた老人の一人が言った。

「こりゃあ、勝負がつかんな。千日手になりそうだ」

「ところで、このお嬢さんは誰だね?大した度胸だ。貴博、お前の彼女か?」

「おい貴博、この娘は誰だ?」

口々に真琴の素性を尋ねる老人たちに、貴博は笑いながら説明した。

「アークライトの技術者ですよ。皆さん、あまり辻本さんを驚かせないでください」

「なんだ、そうか。てっきり貴博の彼女かと思ったよ」

「二人とも実にお似合いだが
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Commentaires (1)
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ウサコッツ
貴博と真琴に結ばれて欲しい 浮気夫などいらないわ
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