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第25話

Auteur: フカモリ
口では「分かっています」と言ったものの、本家を出て帰る道中、真琴はすっかり元気をなくしていた。

無力にシートにもたれかかり、両腕をそっと抱き、頭をヘッドレストに預ける。その視線は、ぼんやりと窓の外を彷徨っている。

その目に光はない。

とても疲れた。

心がひどく疲れた。

時折、バックミラーで真琴の様子を窺うが、彼女が黙って窓の外を見つめているのを見て、信行の方から話しかけることはしない。

先ほどのは、確かに言い争いの勢いだった……

運転席の方で、信行の電話が数回鳴り、彼はその都度応答している。真琴は全く気づかず、ずっと窓の外を見つめている。

車が庭に停まり、信行が彼女のためにドアを開けるまで、真琴は我に返らなかった。はっとして、急いで自分の物を手に車を降り、丁寧に礼を言う。

「ありがとう」

礼を言った後、また穏やかな声で彼に告げる。

「まだお忙しいでしょうから、先に入ります」

そう言って、信行の返事を待たずに、振り返って先に家に入った。

車のドアを手に、真琴が去っていく背中を見つめる。彼女が家に入るまで見届けると、信行は運転席に戻り、ドアを閉め、車を発進させて去
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