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第336話

Autor: フカモリ
水谷社長から届いたメッセージを眺めたまま、真琴は身動きひとつしなかった。

夕方に、峰亜工業と契約を交わした?

だとしたら、それはちょうど信行から「少し遅れる」と連絡が来た、あの時だ。

自分が階段から転げ落ちた時だった。

これでようやく腑に落ちた。なぜ紗友里あれほど信行を毛嫌いし、刺々しい視線を向けていたのか。

すべては、この峰亜工業の件があったからなのだ。

真琴が顔色ひとつ変えずスマホを見つめていると、ふいに口を閉ざした彼女を案じて、紗友里が声をかけてきた。

「どうかしたの?」

はっと我に返ると、真琴はスマホを机に置き、微笑んで見せた。

「ううん、仕事仲間からの連絡よ」

そのまま何事もなかったかのように会話を続け、入札の件には一切触れなかった。

紗友里が黙っていたのは、自分を傷つけまいとする優しさなのだと分かっていたから。

真琴をじっと見つめながら、紗友里は「彼女はすべてを見抜いているのではないか」と感じていた。ただ、それを口に出さないだけ。

成美が信行の命を救ったこと、二人がかつて愛し合っていたこと。それらは真琴が入院している間に、母親からすべて聞かされてい
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Comentarios (4)
goodnovel comment avatar
mami
成美が生きていたら、信行は愛人宅通いで本妻のいる家に帰らないパターンだったよね⁈と妄想劇場展開中泣
goodnovel comment avatar
zi zi
信行 何か思い詰めるか心配で目が離せないとか言ってたくせに、真琴が思い詰めるのは全てお前のせいなんだよ 真琴が仕方なく今一緒にいるだけなのに、やり直せると     勘違いして調子に乗り過ぎ 由美が毎回嫌がらせしてくるのに気が付いてないならホント節穴
goodnovel comment avatar
zi zi
また由美が来たよ 真琴を追い詰めるこの女を切らない信行 ホントそろそろざまあ展開になってほしい イライラMAXです
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