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第80話

Penulis: フカモリ
高速道路へ向かう窓の外の景色が、飛ぶように過ぎ去っていく。それを見つめているうちに、真琴の目頭が赤くなる。

ドアハンドルを握りしめ、もう彼とこれ以上、揉めたくないと強く思う。

しかし、祖父が実家で自分を待っていること、帰って一緒に将棋を指すと約束したことを思い出し、真琴はまたそっと手をドアハンドルから離した。

もう彼と交渉する気はない。声を荒げることもしない。ただ振り返り、ぼんやりとした視線で彼を見つめ、静かに尋ねた。

「信行さん、私がこの三年間、幸せに暮らしてきたとでも思いますか?」

その言葉に、信行はハンドルから右手を離し、そっと真琴の後ろ首を揉み、穏やかな声で言う。

「最近は、ちゃんと家に帰ってるじゃないか。騒ぐな」

人の喜びと悲しみは、決して通じ合わない。

その接触に、真琴は吐き気を催す。しかし、大きな感情は見せず、ただ彼を見つめ、冷たく言う。

「その手をどけてください。汚らわしい」

一瞬にして、信行の動きが止まる。重々しい顔でしばらく真琴を見つめ、後ろの車がクラクションを鳴らして正常な走行を促すまで、我に返ることができなかった。ようやく手を戻し、またハンド
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