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61.暴走を止めろ!

last update 게시일: 2025-04-09 21:46:52

 ファイラス城に向かうのは勿論、いつもの隠し通路から女神の神殿まで移動するためだ。

 と、その時突風とともに真横に凄い勢いで何かが通り過ぎる!

 それはファイラス城の城壁に轟音を立て突き刺さる!

 よく見るとそれは樹齢百年は超えている大木そのものであった!

 ……更にはパラパラと音をたて、崩れる城の城壁……。

「き、きゃあ――――――?」

 そして、城内からは女中のけたたましい金切り声が多数上がっている……。

「ひええええっ?」

 思わず俺達もそのアクシデントに慌てまくる。

(こ、これはま、まさか?) 

 嫌な予感を確かめるべく俺は恐る恐る後方を振り返る。

「に、が、さ、ん!」

 すると巨大化した魔王スカードが2本目の大木をこちらに向い、まるでやり投げの槍の様に投擲しようと振りかぶっている姿が見えたのだっ

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     そんなこんなで楽しいひと時はあっという間に終わり、深夜自室にて俺はベッド横たわり窓から闇夜に見える綺麗な満月を眺めながら物思いに耽る……。(いよいよ明日から異世界ルマニアに行くわけだけど、なんだか寂しくなるな……。それに学や雫さんとの関係は上手くやれるんだろうか……?)「失礼します……」 その時、静かにドアをノックする声が聞こえて来る。「……この声ガウスか。……どうぞ」「失礼します。少しお話をしたいので会議室によろしいですか……?」「……そうだね。俺達がいなくなったこととかも話しときたいしね」 という事で俺はガウスと共に話しながら会議室に移動していく。 「……色々心配されているようですが、まあ後は私達に任せてください……」「そうだね……申し訳ないけど俺達に出来る事はそれしかないからね」 俺は苦笑しながらガウスに答えるし、ほんそれである。「まあガウス達には色々と世話になったし、ホント感謝しきれないよ」「はは、まあそれが自分達の仕事ですしね。当然の事をしたまでですよ……」 ガウスは謙遜しているのだろうが、その当たり前のことが当たり前に出来ない人が本当に多いのだ……。 なので、俺は本当にガウスやギール達には感謝している。「ということで自分の話はこれで終わりです」「え? じゃ会議室に行く意味ないじゃん」「まあ、そこは守様に用事がある人達がいるからですね……」 ガウスは片目を閉じ、俺に対しウィンクして見せる。(ああ、他の重臣やゴリさん達もか……。まあ、最後になるかも

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      ファイラス城に向かうのは勿論、いつもの隠し通路から女神の神殿まで移動するためだ。 と、その時突風とともに真横に凄い勢いで何かが通り過ぎる! それはファイラス城の城壁に轟音を立て突き刺さる!  よく見るとそれは樹齢百年は超えている大木そのものであった! ……更にはパラパラと音をたて、崩れる城の城壁……。「き、きゃあ――――――?」 そして、城内からは女中のけたたましい金切り声が多数上がっている……。「ひええええっ?」 思わず俺達もそのアクシデントに慌てまくる。(こ、これはま、まさか?)  嫌な予感を確かめるべく俺は恐る恐る後方を振り返る。「に、が、さ、ん!」 すると巨大化した魔王スカードが2本目の大木をこちらに向い、まるでやり投げの槍の様に投擲しようと振りかぶっている姿が見えたのだった!「ま、学っ! 急げっ!」「ひ、ひえええっ⁈」 学は蛇行飛行をし、スカードに的を絞らないようにさせながら城内を目指していく。 その間にも2本目の大木が軽々と投擲され、またもや俺達の真横を通りすぎ轟音をたて城内に突き刺さる! と同時にまたもやガラスの割れる鈍い音、女中の甲高い悲鳴が聞こえて来る。 最早城内は地獄絵図だ……。 不幸中の幸いで、俺達はその割れたガラス窓から、神殿に向かうための隠し通路に急いで向かえた。 ……3本目の投擲の様子が無い所を見ると、ガウス達が上手く囮になってくれているのだろう……。(ごめんな皆、しばらく耐えてくれよ……?)  それからしばらくして、俺達はなんとか女神の神殿にたどり着く事が出来た。 進んでいくと周囲がうっすらと光輝くうす透明な紫色の水晶で出来ている部屋にたどり着く。

  • 月神守は転生の輪舞を三度舞う   60.破壊神

    (本当は、俺よりも剣術が優れている雫さんがこれを使う予定だったけどね)  だから、俺に雫さんはあの時この黄昏の剣を託したのだ。 よく見るとサイファーも元の姿に戻りスカード同様地面にうずくまっていた。(おそらくアーマーアームドの耐久が限界値を超えたんだろうな……)  それを見たガウスは俺の右手を握り、掲げ勝どきを上げる!「聞け! ファイラスの全兵そして国民よ! ザイアードの大将魔王スカードをファイラス国王守様が打ち取ったぞー!」「うおおおおっ! やったぞ皆っ! 俺達の勝利だっ!」「ファイラス軍万歳っ!」 遥か後方に下がっていた全兵が歓喜の大声を上げながら、次第にこちらに近づいてくる!(よし、もういいだろう)「……アームド解っ!」 俺は学のアームドを解除し、その場にへたり込む。  学も同様にへたり込んでいた。「守、学っ!」 気が付くと雫さんも俺達の元へ駆け寄ってきた!(この感じ、終わったのか……?) 俺は隣で親指を立て、爽やかな笑顔でこちらを見つめている学を見ながら激しい戦闘に終止符が打たれた事を実感したのだ。「ッ⁈」 何故か急に寒気と、胸騒ぎがする……⁉ 俺は反射的にスカードが倒れていた場所に目を移す。 何とスカードは驚いた事にその場に立ち上がり、仁王立ちしているではないか!「ば、馬鹿なっ! お前は守様によって心臓を貫かれたはずだぞっ!」 ガウスは剣を再び抜き、その切っ先をスカードに向け威嚇する。 俺達も急いで立ち上がり、警戒態勢をとるが……?「……なんかスカードの奴、ぼーっとしているし様子が変じゃないか?」「う、うん……。目がなんか真っ赤に変わっているし…&hellip

  • 月神守は転生の輪舞を三度舞う   59.全てはこの時のために

    「はっはっはっ! 守様、大人しく寝ていれば良いのに!」「ぬかせ、ガウス! お前に美味しいとこだけ持っていかれてたまるか! 冗談言ってないで、挟み込むぞ!」「ははっ!」 俺とガウスはスカードを挟みこむ様に左右に別れ、上手く連携し、追い込んでいく!「ぬっ! ぐうっ!」 それに対しスカードも懸命に対応しているが、正直分が悪すぎると俺は思う。 というのも俺とガウスの師弟コンビの息の合った連携、更には雫さんと学の息の合った支援、そしてファイラスが誇る各将と粒ぞろいの人材のバックアップがあるのだから&hell

  • 月神守は転生の輪舞を三度舞う   56.勝機を探れ

    (それは兎も角、次の分析っと……) 次は気力。 2人の魔王については正直計り知れない。 分かっていることは、俺達が国単位で仕掛けた策略で結構削られているという事。 俺達については、やる気マンマンで気力は充実している。 んで最後に魔力。 これまた2人の魔王については総量が計り知れない。 ただ、スカードについては『天罰の涙』、そしてサイファーと連携して使用した多数の高位の魔法を使用したことを考えると残りの総量はかなり少ないと思われる。 実

  • 月神守は転生の輪舞を三度舞う   55.魔王歓喜せり

    「ぐっ……!」 魔王スカードの鋭い右ストレートが俺のボディをえぐり、感覚共有者である学が呻き声を上げる。(ててっ!) 当然それは俺にも伝わって来るのであまり被弾しないで欲しい。「こなくそっ! せいやあっ!」 が、学は負けじとその相手の勢いを利用し、足を軸に回転させ、お返しとばかりに鋭い回し蹴りを魔王スカードの顔に直撃させる!「ぐ、くっ!」 スカードはその捨て身のカウンター気味の重い蹴りにたまらず呻く。 少しずつではあるが、お互い被弾し

  • 月神守は転生の輪舞を三度舞う   52.アーマーアームド

    「待たせたな守! 悪い、ザイアード城内の負傷兵を片付けるのに結構手間取った! って? お前達を覆っているその不思議な赤い光は何だ?」「おせーよ学! この光はリタイヤしたノジャの恩恵だ、察しろ! でな、例の予定は変更し、俺と学だけで例のやつをやるぞ!」「な……? わ、分かった!」  学はノジャの事に動揺しつつも軽く頷き、俺の近くに着地する。「じゃ、俺達もやるぞ!」「おう!」 俺と学は横並びになり、それぞれ両手を自分達の胸元の心臓の位置に当て契約呪文を唱えていく。

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