恋は復讐の後で〜奴らを破滅させたら貴方の胸に飛び込みます〜

恋は復讐の後で〜奴らを破滅させたら貴方の胸に飛び込みます〜

last updateHuling Na-update : 2025-07-29
By:  専業プウタKumpleto
Language: Japanese
goodnovel4goodnovel
Hindi Sapat ang Ratings
33Mga Kabanata
1.9Kviews
Basahin
Idagdag sa library

Share:  

Iulat
Buod
katalogo
I-scan ang code para mabasa sa App

槇原美香子は、研究室での虐めにより逃げ出した先でホストクラブにハマってしまう。破産し、絶望していたところ、川に落ちると異世界に転生していた。そこは乙女ゲーム『トゥルーエンディング』の世界。自分はマテリオ皇子を暗殺する脇役。暗殺に失敗した後、現れた男主人公ダニエルにより自分は暗殺者ではなく元貴族令嬢のナタリアだと聞かされる。一向に現れないヒロインのラリカ。マテリオ皇子が皇宮に戻ってきたところで、一気に記憶を取り戻すナタリア。まさか、自分がラリカでマテリオ皇子を裏切りダニエルと結婚した時間があったなんて。 ネガティブで陰湿な彼女だが、今度こそ自分を虐げた奴らに復讐し愛する人と幸せになる決意をする。

view more

Kabanata 1

1.ナタリア、君を心から愛している⋯⋯僕と⋯⋯。

 レアード皇帝が体調を崩してから、皇位継承権争いは激化していた。 

 今世で、私は紆余曲折あり、男主人公ダニエルの専属メイドとして過ごしていた。

 毎晩のルーティンワークとして寝室でダニエルの皇子の寝支度を整えようとするが、手がどうしても震えてしまう。

 彼の夜着のボタンを掛けようとすると、その手を握られた。

 突然の出来事に思わず、彼の澄んだルビーのような瞳を見る。

「僕の先程の言葉に一点の嘘偽りもない。ナタリア、君を心から愛している⋯⋯僕と⋯⋯」

 薄暗い寝室で、燃えるような赤い髪に憂いを帯びた赤い瞳をしたダニエルが私を見つめている。

 あるはずのない聞き間違いだと思い込もうとしたが、私はこの部屋に入る前彼から愛の告白されていた。

 彼はエステル・ロピアン侯爵令嬢との婚約を破棄したばかりだ。

(私を愛している? 本当に?)

 胸の鼓動が死んでしまうのかないかと言う暗い早くなり、私は美しい彼の瞳の赤に見入っていた。

 その時、突然、寝室の扉が開け放たれた。

 目の前には息を切らした失踪中だったはずのマテリオ皇子がいる。

 外は雪が降っていたからか、彼の銀髪は湿気でべっとりと顔に張り付いていた。私とダニエル皇子が手を握りしめあっているのを睨みつけると、勢いよく近づいてきた。 

 マテリオ皇子の手には血が滴る剣が握られていて、私は釘付けになった。

「ナタリアを返して欲しければ、皇位継承権を放棄しろ!」

 突然、ダニエル皇子が私の体を反転させ私の髪に刺さった簪を抜いて、私の首筋に立てた。

 私の命などマテリオ皇子にはどうでも良いはずなのに、なぜこのような事を彼がするのか理解できない。  

(ダニエル皇子殿下⋯⋯私を愛していると言ったのは嘘だったのね)

 皇子様から「愛している」だなんて言われて浮ついてしまった自分を恥じた。

 前世ではホストクラブで破産して、今世でも男に騙されているのだから笑えてくる。

「ふっ」

 自嘲気味に鼻で笑ったマテリオ皇子は、剣を床に落とした。

 前世の私は高校2年生の時、私はキノコと運命的な出会いをした。

 愛しくて、奔放なキノコという存在に私の心は虜になった。

 そして、大学院卒業後の私は念願のキノコ研究者として生活をしていた。

 キノコの研究は没頭できたが、研究室というところの人間関係で躓いてしまった。

 私の論文を嘲笑った如月教授が、殆ど私の研究を登用して認められキノコ研究の第一人者になった。

 私は名声がなくても、キノコさえ研究出来れば良いと思った。

 でも、私が邪魔になった如月教授を中心に私への嫌がらせがはじまり心が折れた。

 私は大好きなキノコの研究が出来る研究室を離れなければならないくらい追い詰められた。

 旅行や美容のようなお金の掛かる趣味は持っていなかったから、貯金は十分にあった。

 このまま1人でひっそりと家でキノコを育てながら、老後を迎えるのだと思っていた。

 それなのに30歳の時、初めて行った新宿で呼び込まれたホストクラブにハマってしまった。

 昔からハマりやすい人間だった。

 アニメやゲームにハマっていた時は、まだ平和だった。

 お金が掛かるといってもたかがしれている。

 キノコにハマり始めてからは、私は給与まで生み出していた。

 キノコは趣味が実益に変わる魔法のような素晴らしい趣味なのだ。

 しかし、ホストクラブは私の金を食い尽くす恐ろしい趣味だった。

 その時の私は研究室でハブられ、陰口を言われ、虐げられて自己肯定感がどん底の状態だった。

 研究室では誰も褒めてくれなかった私を褒めてくれたホストのスバルに、まんまとハマってしまった。

 全財産を注ぎ込み、借金までした私は親から見捨てられた事で我に返った。

 今日でホストクラブに通うのも最後にしようと思った。

 私は初めてスバルに弱音を吐いた。

「もう、どうしたら良いのか⋯⋯死にたい⋯⋯」

「いや、売掛払ってから死ねよ。バカ子⋯⋯」

 私に聞こえないように呟いたであろうスバルの呟きは私の耳にしっかり届いていた。

 目を落とすと暗い照明で誤魔化されているが、床は埃だらけのホストクラブ。このような偶像崇拝の無価値な場所で、なぜ無意味な時間を過ごしていたのかと心が沈んだ。

 よく見るとスバルは地黒でサーファー風なイケメンに見せてるだけで、大してイケメンでもない。

 彼は意地悪そうに口をひん曲がらせる癖があり、その表情を見ると心が落ち込んだ。

 私は彼と話した後にイライラする事も多いのに、彼に会うのをやめられなかった。

 普通の女なら彼ごときに貢がないだろう。

 店での売り上げも私くらいしか指名客がいないのではないかというくらい低空飛行だ。

 しかし、私は普通の女ではなかった。

 仕事を辞めた後は精神的に不安定で、褒められることに飢えている病的な女になっていたという自覚がある。

 私にとって男の容姿など、そこまで重要ではなかった。

 私は自分を褒めてくれる人なら誰でも良かった。

 そして、褒めるどころか私を馬鹿にし、金蔓にしていた隣に座る男はもういらない。

 自然にありのまま生きるキノコは食品になり、薬になり人の役に立つ存在だ。

 その素晴らしさに触れてる時だけ、私の心は澄み渡る海のように穏やかだった。

 心の拠り所はキノコだけだったのに、キノコを見ると研究室での辛い日々を思い出し辛くなってしまうこともあった。

 キノコから離れ、ホストクラブなどで時間と金を費やしてしまった私は愚か者だ。

 私が一生分の稼ぎを貢いだホストのスバルは私が死んでも良いらしい。

 しかし、私は死にたいとは思っておらず人生をやり直したいと思っている。

「法外な値段じゃない⋯⋯1000円ちょっとのスパークリングワインを10万円近くで売っていて⋯⋯」

 それでも、そういった店で飲み食いしたのだから払わなければいけないのは分かっている。

 ただ、私は精神的に普通じゃなくなっていて、それを利用した男に従いたくないだけだ。

「お前みたいなブスと会話してやった手間賃だろうが」

 ブス⋯⋯何度も言われてきた言葉は私の心を殺す力を持っていたようだ。

 スバルは、私に営業することをやめたのだろう。

 面倒な客だと切られたのかもしれない。

 今まで私の事を表向きは綺麗だとか、美人だとか煽ててきたのに急に私を貶してきた。

 私はその言葉と、スバルの見下すような表情に耐えきれず店を飛び出した。

 店を出て気が付くと酒が入った虚な頭で、土手を彷徨っていた。

 どれだけ歩いたのか、ここがどこなのかも分からない。

 ただ川からは生ゴミのような汚い匂いがうっすらとして、気分が悪くなった。

 その時、誰かに押された気もするが、私は川に落ちて死んだようだ。

Palawakin
Susunod na Kabanata
I-download

Pinakabagong kabanata

Higit pang Kabanata
Walang Komento
33 Kabanata
Galugarin at basahin ang magagandang nobela
Libreng basahin ang magagandang nobela sa GoodNovel app. I-download ang mga librong gusto mo at basahin kahit saan at anumang oras.
Libreng basahin ang mga aklat sa app
I-scan ang code para mabasa sa App
DMCA.com Protection Status