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第1343話

Auteur: かんもく
「うちの息子が、もうすぐだって言った」奏は蓮の計画を知らない。ただ蓮の表情や態度から、確かな自信があると感じていた。「遅くても明後日までには終わる。大貴が死ねば高橋家は大混乱になる。その隙に、とわこと蓮を逃がしたい」

三郎は舌を打ちながら何度もため息をつく。「お前の息子、まだ十歳にもなってないだろ。そんな話を真に受けるのか」

「どうして信じない理由がある」

「大貴が死んでから言えよ」三郎は冷たく笑う。「剛が守ってるから今まで生きてるようなもんだ。そうじゃなかったら何度死んでてもおかしくない。それで、お前はとわこと一緒に日本へ帰るつもりか」

「帰れない」奏は静かに答える。「今の俺は高橋家と深くつながりすぎてる。日本に戻ったところで、剛は必ず追ってくる。ここで起きたことは、ここで終わらせる」

三郎は豪快に笑った。「いいな。そろそろ全部ひっくり返すころだ」

……

朝七時。

とわこは目を覚ますと、蓮のことが気になって仕方がなかった。

少し迷った後、蓮にビデオ通話をかけた。

「蓮、そっちの生活に慣れた?真帆に何かされてない?お父さんは……」

息子の顔を見るなり、心配が一気に溢れ出す。

「ママ、奏はもうママのこと覚えてないよ」蓮はスマホを持ったまま起き上がる。

着信音で起こされたので髪はぼさぼさだったが、頭はしっかり冴えている。

昨夜奏が言ったことは、全部覚えていた。

「奏が自分で言ったの」とわこの眉がきゅっと寄る。

「うん」

とわこはその結果に驚かなかった。

もし奏が彼女の記憶を取り戻していたら、気持ちを隠すことなどできない。

「ママ、大貴が死んだらママも俺と一緒に帰国して」蓮は昨夜、奏に言われた『とわこに甘えろ』という助言を思い出す。

甘える方法は知っている。レラがよくやるからだ。

けれど、自分ではどうしてもできない。

「昨夜、他に何を話したの」とわこは二人が話し込んだことのほうが気になった。「あなた、今まで彼と話そうともしなかったのに、どうして昨夜は話したの」

蓮の頬がほんのり赤くなる。「奏は記憶を失ってるって言ったじゃん。だから、前の奏とは別人だと思っただけ」

「彼はママのことは忘れたけど、あなたたちのことは忘れてない」

「うん……彼を思い切り罵ったんだ。でも全然怒らなかった。つまらない」蓮は不満げに言う。

「彼の反応
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