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第826章

Author: かんもく
1分後、車は道路脇に急停車した。

子遠はドアを押し開けて車から飛び降り、家の方向へ向かって全力で駆け出した。

マイクはハンドルを拳で強く叩きつけた。

子遠に家族を捨てさせるわけにはいかない。でも、自分が捨てられるのも耐えられなかった。

悔しさが胸に込み上げ、マイクはスマホを取り出して、とわこに愚痴ろうかと考えた。

だが、番号を押しかけて思い出した。アメリカとは時差がある。この時間、とわこはきっと寝ているだろう。

邪魔をしたくはないが、奏なら別にかまわない。

マイクは奏にメッセージを送った。

1時間ほど経ってから、奏から電話がかかってきた。

「とわこは寝たか?」マイクが尋ねた。

「さっき寝たところだ。どうした?」奏は洗面所から電話しているため、声を低く抑えていた。

「子遠の母さんが高血圧で倒れたんだ。俺のせいでな」マイクはタバコを吸いながら、暗い声で続けた。「多分、今頃子遠は俺を恨んでるだろう」

「彼は前に警告していただろう」

「ああ、知ってたさ。でも、だからって俺たちの関係をずっと隠し続けるのか?そんなの不公平だろ?」マイクは煙を吐き出しながら言った。「電話しても出ないし、メッセージも無視されてる。これって、別れたいってことか?」

奏は冷静に答えた。「少し時間をあげろ。母親が入院してるかもしれないし、看病してる可能性がある」

「そうか。俺が彼との関係をバラすまでは、親父さんも母さんも俺のこと気に入ってたんだ。でも、打ち明けた途端、態度がコロッと変わった。まるで手のひらを返すみたいに。今さらどうしたらいいか分からない。子遠に会いたいけど、とわこたちの幸せそうな姿を見せつけられるのも嫌だ」

マイクは今、一人で館山エリアの別荘にいる。

「自分の価値観を他人に押し付けるな」奏は冷静に言い放った。「彼の両親は伝統的な考え方を持っているんだ。すぐには受け入れられないだろう。彼らが認めてくれるまで、君はその不公平さを耐え抜かなければならない」

「つまり、俺に隠れて恋愛しろってことか?」マイクは鼻で笑った。「そんな屈辱、絶対に耐えられねぇ!ちょっとの我慢ですら無理だっての!」

「なら、別れろ」

「うるせぇ!」マイクはイラつきながら叫んだ。

やっぱり、とわこに電話すればよかった。とわこなら、こんな冷たいことは言わないだろうに。

洗面所を出た
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Comments (1)
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YOKO
あーそうか。 作家さんの技なのかもしれないが、肝心な場面を文章化しないでそのまま作業を継続してて、 読み手が忘れた頃に"その場面"をある時突然再び話題の続きになるわけだ。。 これがスムーズに進んでいかないと読み手側が頭の中で浄化出来ないと (⁇)なんだ⁇何言ってんだ?苛々するのだ。
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