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第5話

Author: パクチー好きの静香
新居に着いてからというもの、母の体からあの重苦しい雰囲気が消え去った。

まるで人が変わったように伸び伸びとしている。

彼女は勝手に窓を開け放ち、洗面所へ走って水を張ったバケツを持ってくると、休む間もなく掃除を始めた。

「お母さん、もう何もしなくていいよ。ハウスクリーニングを頼めば、数時間で綺麗になるから」

「ダメよ!絶対にダメ。数千円もかかるじゃないの、私にできないことじゃあるまいし」

母は私のスマホを奪い取り、たしなめるような笑みを浮かべた。

「引越しで疲れたでしょう、少し休んでいなさい」

私はハッとして、思わず吹き出してしまった。引越し業者が全部やってくれたのだから、疲れるわけがない。

だが彼女はそんなことには構わず、ソファを拭き上げると私をそこに座らせた。

母が一生懸命に働くのを見て、私もじっとしていられなくなり、雑巾を持って拭き掃除を始めた。

二人で丸3時間働き続けると、家全体が見違えるように綺麗になった。

私が息を切らして休憩した時、ようやくスマホに3件の不在着信があることに気づいた。

蒼介からだった。

私は少し躊躇したが、離婚の相談で電話してきたの
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