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第3話

작가: センヨ
翌日会社に行くと、みんながまるで異様な物でも見るかのように私を見てきた。

この日一日中、私が来ると、みんなさっきまでおしゃべりしていたのに、暗黙の了解のようにピタリと話を止め、せかせかと仕事をしているふりをし始めた。

退勤時間が迫っても、こそこそと噂をする声はやむことがなかった。

私はもう耐えられなくなって、振り返った。

「何か私に言いたいことがあるなら、言ってよ。そうやって裏でこそこそと話してないでさ」

誰も私に返事してくれなかったが、ただ一人、小声でつぶやく人がいた。

「ネットを騒がせてるってのに、何を知らないふりしてんだか」

その言葉を聞いて、私はすぐにスマホを開いた。ネットで今関心を集めているゴシップが真っ先に目に入った。

【私を愛してくれながら、別の人とも思い出作り】

そこにあったのは、まず颯と芽衣のあの動画だ。それと、「リオの小さな世界」という名称の私の裏垢も。

その裏垢は私が昔、颯とのささいな日々を綴ろうと思って作ったものだ。しかし、颯から言われて彼の顔を載せたことはない。

それでもネット民たちは、その写真から、まるで粗探しでもするかのように細かいところに目をつけて、私の名前、仕事、住所まで特定していたのだ。

それを見た瞬間、私は血の気が引き、指先が氷のように冷たくなった。

そして最後に私は気がついた。

芽衣も同じくインスタのアカウントを持っていて、私が裏垢を作ったのと同時期に作ったようだ。

私はもうそれを更新していなかったが、彼女はまだ続けていて、最新の内容はあのエコー写真だった。

ネット民たちは、芽衣が可哀想だと心を痛め、私は浮気相手だと責めた。

そして誰かが私のメインでやっているインスタまで探し出し、私と芽衣が親友だということまでばれていた。

私のSNSは完全に炎上状態で、ダイレクトメッセージがひっきりなしに届いた。

家に着くと、大家が玄関の前で待っていた。

彼女はイライラした様子で私を見ていた。

「あなた、さっさと出ていってもらえるかしら。あなたなんかに貸したくないのよ。敷金礼金は後から差し引いた金額をそっちに振り込むから、早く出ていって!」

「どうし……」

「どうしてなのか、よく聞けるわね?」

大家は私の言葉を遮り、声を荒げた。

「あんたの炎上よ。私の商売にかなり影響が出てるんだからね!賃貸情報を出してるサイトから多くの人が私に連絡してきて、どうして親友の男を奪おうとしているクソ女に部屋を貸してるんだって罵られたのよ!」

「違います!」

「事実がどうであれ関係ないのよ。私に影響が出てるんだから。実際、他に私が部屋を貸している人からも、退去したいって言われてるのよ」

大家はかなり苛立って荒い口調になっていた。

「私は普通に暮らしてる人間なの。うちにはまだお金のかかる子供がいるんだから。あなたはいいじゃない、引っ越せばいいだけなんだから」

私はその場に立ち尽くし、激しく降りしきる雨を見つめてうつむいた。

「分かりました」

荷物を片付けている最中、颯の服がなくなっていることに気付いた。

私はまた集中して、引き続き自分の服をまとめた。どのみち遅かれ早かれここを去るつもりだった。

私は玄関まで行き、振り返って最後に一目、颯と5年間一緒に過ごした部屋を見つめた。

ベッドサイドのライトに、ベッドのマットまで一つ一つ私がじっくり選んでレイアウトしたものだ。

あの頃の颯は私を抱きしめて、期待に満ちた声で話してくれた。

「莉緒、俺、一生懸命仕事して、この部屋を借りるんじゃなく、買って正真正銘二人の家にするよ」

そしてその結末は……

彼も私もこの部屋から消えた。

私はスーツケース二つ引き、大雨の中、ホテルを三つも訪ねてやっと空き部屋があるホテルを見つけた。

水滴がぽたぽたと髪を伝って床に落ち、小さな水たまりを作った。

私はベッドに腰かけ、スマホを握りしめた。全身がガタガタと震える。

その時、スマホが突然振動した。人事部からの電話だ。

「村瀬さん、あなた、最近ネットでかなり炎上してるでしょう。世論もうちの会社に悪い影響が出るほどなんです。上と話してあなたは停職処分になりました。高見原のほうは行かなくていいので、知らせを待ってください」

私がそれに返事をするまえに、向こうは電話を切ってしまった。

私は呆然と床を見つめた。暫く経って颯に電話をかけた。

電話越しに、病院で患者の名前を呼ぶ看護師の声が聞こえてきた。

「やっと俺が恋しくなったのか?」

颯は軽蔑するように笑い、話し始めた。

「あの日、お前が腹立てて別れようって言ったのは、聞かなかったことにしてもいいぞ。だけど、次はないからな」

私はスマホを握る指先に力が入り、喉の奥のほうが締め付けられるような感じがした。

「ネットの炎上、ちゃんとみんなに説明して抑え込んでよ」

「は?」

颯は明らかに呆気にとられていた。

「莉緒、俺と仲直りするために電話してきたんじゃないのか?」

「あなたと仲直りする?」

私は鼻で冷たく笑った。

「この5年間、私との関係はしっかり周りには秘密にしといて、他の女とは子供ができたってSNSに堂々とアップしたわよね。そして今、私は知らない間に浮気相手のクソ女になってしまっているわ。

颯、あなたさっき私が仲直りのために電話をかけたって言ったわよね。その言葉、滑稽だと思わない?」

彼は暫くの間沈黙していた。

そしてその沈黙は芽衣の声で打ち破られた。

「颯、ねえ、早く。私の検査の番よ」

「ああ、分かった。今行く」

颯は芽衣に返事をすると、口調を早くしてこう言った。

「俺は芽衣に付き添って妊婦健診に行くから、こっちの用が済んだらお前とまた話すよ。怒らずにおとなしくしてるんだぞ」

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