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第8話

Auteur: 匿名
けれど今、彼の涙を見ても、私の心には一片の波紋もなかった。

「好司、あなたが言ってたわよね、私があなたの人生の光だって。実はあなたこそ、私の光だったの。

あなたは私の心の中で、あんなにも美しく、純粋だった……でも今は……

お願い、せめて残っているその美しい思い出だけを、壊さないで。

十年間の私たちの感情を、これ以上醜いものにしないで」

私の言葉が落ちた時、泣き叫んでいた好司は突然硬直した。

まるでこの瞬間になって初めて、私の決意が本物だと理解したようだ。

わがままを言っているのでも、駄々をこねているのでも、機嫌を損ねているのでもない。私は本当に疲れ切っているのだ。

かつては幸せだったけれど、今はボロボロになったこの結婚が、私の全ての忍耐と力を消耗し尽くした。

もう本当に……彼をいらない。

好司は力なく床に座り込み、最後の一滴の涙が目尻からこぼれ落ちた。その涙が、すべてを諦めた絶望の色を帯びている。

私は最後にもう一度彼を見ると、振り返って大きく歩き出した。

二度と振り返らなかった。

家を出た後、私の心には痛みの他に、言いようのない安堵もあった。

悪い感情を断
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